2026.06.12

2026年ダナン国際花火大会(DIFF)|ダナンの夜空に、日本の花火が帰ってくる

ダナン国際花火大会

シンチャオ!こんにちは、ダナンスタイルです!
ダナン市とサングループが共同で開催する第14回ダナン国際花火大会(DIFF 2026)が、2026年5月30日から7月11日まで開催されており、今年は日本チームが2017年以来の出場となります。

今回はご縁をいただき、本番に向けて準備を進める日本チームを取材させていただきました。
日本対イタリアのテーマは「文化」。
取材を通して感じたのは、日本チームがそれぞれの国の良さをリスペクトしながらも、日本の花火の魅力を世界にどう伝えるかという課題に向き合いながら挑戦を続けているということでした。

花火が打ち上がるその一瞬に込められた思いや工夫を知ると、今年の花火はきっといつもと違って見えるはずです。
ぜひ花火を見る前に、ご覧ください。

球屋北原煙火店

群馬県みどり市にある球屋北原煙火店は、明治創業の花火店です。

長い歴史の中で受け継がれてきた技術を大切にしながら、国内だけでなく海外でも数多くの花火を打ち上げてきました。

これまで欧米をはじめ、アジア、ヨーロッパ、中東など世界各地のイベントに参加。
そして今回、ダナン国際花火大会には2017年以来となる出場です。

当日の様子

音楽から花火をつくる

花火はまず全体の構成を考えるところから始まるそうです。
お話の中で特に印象に残ったのは、曲を聞くとその曲の色がイメージとして浮かんでくる。
例えば、「この曲なら青色かな」「ここはこんな演出にしたい」そんなふうに音楽から浮かんだ景色を、花火で表現していくのだとか。

今回はダナンの観客にも楽しんでもらえるよう、ベトナムの楽曲や日本らしさを感じられる曲が選ばれています。
私はその土地に合わせて演出も大きく変えるのだと思っていました。
でも意外だったのは、「日本だからこうする」「ベトナムだからこうする」という大きな違いは特にないということ。

その土地の人に楽しんでもらいたいという気持ちはもちろん、日本の花火が大切にしてきたものも伝えたい。
強く打つところと静かに打つところそれぞれの強弱があるからこそ良さが出るので、そんな日本らしいわびさびの表現も注目してほしいポイントです。

花火は世界の技術でできている

花火というと、職人の経験や技術だけで作られているイメージがある方も多いのではないでしょうか。
しかし現在は、最先端の技術も欠かせません。

今回ダナンで打ち上げられる花火は、コンピューターによって音楽と正確に同期しながら打ち上げられているそうです。
そのシステムはアメリカで開発されたもので、もともとはディズニーランドのショーなどで使われる技術として日本に入ってきたそう。

そして先日行われたベトナムチームの花火にも日本の技術が取り入れられていたとのこと。
今では一つの国だけで完結するのではなく、それぞれの国の技術や知恵が重なり合い、現在の花火が作られています。
国際花火大会という名前の通り、花火そのものもまた国境を越えながら進化しているのだと感じました。

日本と海外、花火に表れる文化の違い

私自身、初めてダナンで花火を見た時のことを今でも覚えています。
球数や音の迫力がすごくて、日本の花火大会でいうフィナーレが最初から最後まで続いているような感覚でした。
海外では、とにかくたくさん打ち上げて迫力を見せる演出が好まれる傾向があるそうです。

一方、日本では一発一発の花火の美しさを大切にしています。
打ちあげ続け盛り上げる演出ではなく、静かな場面と華やかな場面を織り交ぜながら見せる「強弱」を重視しています。

「その土地によって好まれる花火は違う」
だからこそ、演出の仕方や使われる花火にも国ごとの個性が表れます。
それぞれの国がどんな花火を見せてくれるのか。
そんな視点で見てみるのも、ダナン国際花火大会の楽しみ方の一つです。

日本チームが最後に届ける「冠(かむろ)花火 」

今回の演目でぜひ注目してほしいのが、最後に打ち上がる「かむろ花火」という花火です。
私は今回初めて知ったのですが、「かむろ」は日本で生まれた花火の名前で、今では世界共通の呼び名として使われているそうです。

金色の光が大きく広がり、ゆっくりと垂れ下がりながら消えていく姿が特徴で、日本の花火大会では、最後に持ってくる演出が主流のため、イメージが出やすい方も多いのではないでしょうか。

夜空いっぱいに広がった光がゆっくりと垂れ下がり、静かに消えていく姿は、日本らしい美しさを感じられる瞬間になりそうです。

さいごに

ダナンで暮らしていてベトナムの人たちは「余韻」を楽しむというより、その瞬間を思い切り楽しむことを大切にしているように感じます。
例えば、映画館ではエンドロールが始まると席を立つ人が多く、年越しのカウントダウンでも、0時になって花火が終わると急いで帰ります。
最初にそれを見た時は驚きましたが、今はそれもまた文化なのだと思っています。
盛り上がった瞬間を全力で楽しみ、終わったら次へ進む、そこにはベトナムらしい潔さがあります。

一方で日本では、終わった後の時間に浸る文化がありますよね。
花火が消えたあともしばらく夜空を見上げたり、帰り道に感想を話したり。
何かが終わった後に残る余韻こそが楽しい。
どちらが良い悪いではなく、どちらもその土地らしさなのだと思います。
だからこそ今回、日本チームが最後に打ち上げる「かむろ」には特別な意味があるように感じます。

それぞれの国の違いを感じられるのもDIFFならではの良さですね、
花火当日は日本チームもイタリアチームも楽しみです! 
そしてお忙しい中、取材にご協力いただいた球屋北原煙火店の皆さま、ありがとうございました。

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