ベトナムドンに描かれているホーチミンさん・ホーおじさんの生涯を写真で振り返る

ベトナムドンに描かれているホーチミンさん・ホーおじさんの生涯を写真で振り返る




今回は、ベトナムに来たら誰しもが一回は見るであろう、ホーチミンさんについてのお話です。



ホーチミンはベトナムの南にある都市の名前としても知られていますが、その由来となっているのがベトナム民主共和国故主席Hồ Chí Minh(ホー・チ・ミンさんです。


彼は1890年から1969年とベトナムでは近年で一番国が動いた激動の時代を生き、現在のベトナム民主共和国を創った人物でもあります。

日本でいうと、明治、大正、昭和の3つの時代にご活躍されていました。



さてさて、そんな今は亡きHồ Chí Minh(ホー・チ・ミン)さんは、亡くなってから51年たった今もベトナムの象徴として認識されています。



今回はホーチミンさんの生い立ちをホーチミンさんのお顔と主に振り返っていきたいと思います。






ベトナムの紙幣全部にプリントされているホー・チ・ミンさん



ベトナムドンに描かれているホーチミンさん・ホーおじさんの生涯を写真で振り返る

ホーチミンさんの顔がプリントされたお札は1985年、独立宣言を行った頃から使用され始めます。


1985年以降何度か紙幣の変更はあったものの、すべての紙幣の顔にホーチミンさん、裏にはベトナムの風景や産業がプリントされているスタンスは2020年現在まで45年間変わっていません。

現在の紙幣にプリントされているホー・チ・ミンのお顔は少しにこやかで晩年時の時のものと思われます。


それ以前の紙幣・硬貨についても少しご紹介します。

フランス領インドシナとして支配下に置かれていたため、ベトナム、ラオス、カンボジアの3カ国で同じお札を使用していました。

南ベトナム、北ベトナムと分かれていた時には南では硬貨を、北では紙幣を使う等、しており、硬化もつい最近まで使用されていました。


このように、ホーチミンさんが亡くなった今も、国の象徴として認識されています。





現在もベトナムの街中でホーチミンさんの顔を見ることもしばしば



ベトナムドンに描かれているホーチミンさん・ホーおじさんの生涯を写真で振り返る

ダナン市内にて


ホーチミンさんは現在もなお、祖国の統一、自由と国民の幸福のために、国民の解放、階級解放、人間の解放の原因に彼の人生を捧げた人として国民的英雄と知られています。


ホーチミンさんが亡くなったのは1969年なので、2020年で51年が経ちましたが、ホーチミンさんが作ったベトナム社会主義共和国は現在も健在で、世界も驚くスピードで発展を遂げています。


そんなベトナムですが、正式な国名にもなっている通り国家に強い権限があるシステムの社会主義の国です。


街中ではことあるごとに、国家の思想を発信する宣伝するプロパガンダのポスターや、祭壇や道にホーチミンさんのお顔の写真が飾られていることもしばしば。


プロパガンダのポスターにはホーチミンさんが描かれてあることも多く、さりげなく生活の中にいらっしゃいます






ホーチミンさんの生涯を写真とともに振り返る



紙幣や街中のポスターなど、現在もベトナムの象徴として君臨するホーチミンさんですが、いったいどんな人物だったのでしょうか。


それを知るために、ダナンにある「ホーチミン博物館」に行ってきました。


今回はそこで撮ったホーチミンさんのお写真と共に彼の生涯を巡ってみたいと思います。

(ダナンの博物館には一部写真に詳細記載がないものがあったり時期が飛んでいたため、ベトナム国立博物館HPのものも使用させていただいています)


政治家として活動されてきた年代からの写真にになりますが、それぞれのお顔も表情も違うので想像力を膨らましながらご覧いただければと思います。


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1890年

5月19日ホー・チ・ミンはゲアン省ナムダン県の農村家庭に生まれます。

4人兄弟の3番目として育てられます。(4番目のご兄弟は生まれた直後すぐになくなられました)



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1901年

1901年彼が11歳の時、母と母が直前に出産していた子供と共に亡くなりその後父親出世へ伴いフエへ移住。

ホーチミンさんは中学校、高校時代をフエで過ごします。現在も学校ですが観光地としても知られています。



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1909年

こちらもホーチミンさんの写真と思われます。フランス領時代の税金が高く、その反対運動をしたことによって捕まっている様子の写真です。

反対運動に参加していたため、フランス側に彼の本名であるNguyen Tat Thanhはブラックリストにのりその後の生涯では90もの名前を使ったと言われています。

(※幼少期の歴史はあまり詳しく記載されておらず、確かではありませんが白い洋服を着ている人物はホーチミンさんに見えます。)



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1914年

1911年祖国解放の道を求め、ヨーロッパに向います。ここから30年間の長い海外生活が始まります。

写真はCARLTONホテルでウェイターをしていた時のものです。

インドシナはフランスの植民地で、成績優秀や勉強したいという意識が強い人はエリート層はフランスに留学する人が多かったそうです。



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1920年12月

ホーチミンは、レーニンを愛国者として自分と同じ思想を持つ偉大な人物としてマルクス・レーニンを師とし、学びます。

ホーチミンは1917年~1923年パリ滞在中にフランス社会党員となり共産党員となったりし活動していました。

1919年2月ベルサイユで開かれた平和会議では、ベトナム人にフランス人と同等の権利を与えよ!というような『ベトナム人民の要求書』をグエン・アイクオック(玩愛国)の名前で提出。祖国ベトナムの独立への想いは確実に高まり形になってきた時期といえます。

その後ロシア、台湾、中国等を周り、ベトナムを離れてから実に30年間、28の国と地域を渡り海外で暮らします。



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1930年と1931年

1年しか変わりませんが違う風貌に少し驚きます。この時にはすでにベトナム独立に向け仲間を集め集会などを行っていました。



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1940年

フランスで撮影された写真と推測できる写真



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1950年

兵士にベトナムの地図を指しながら何かを教えているHo Chi Minhさんの様子



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1954年

インドシナ休戦協定(ジュネーブ協定)が結ばれた時期のHo Chi Minhさん



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1960年

ベトナム共和国の創立15周年9月19日の夜:ハノイ植物園でのベトナム労働者党の第3回議会を祝うために「Kết đoàn」の曲で指揮を執るHo Chi Minhさん

写真引用:国立歴史博物館「Tư tưởng Hồ Chí Minh về chủ nghĩa xã hội với công cuộc đổi mới ở Việt Nam」http://baotanglichsu.vn/vi/Articles/3096/19485/tu-tuong-ho-chi-minh-ve-chu-nghia-xa-hoi-voi-cong-cuoc-djoi-moi-o-viet-nam.html(※ダナンHo Chi Minh博物館でも観覧可能)



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1962年

ベトナム戦争が始まる前、北ベトナム代表の時のHo Chi Minhさん



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1960年

社会主義憲法を宣言する署名にサインしている様子。

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1967年

Ho Chi Minhさんがベトナム空軍に挨拶しに行った様子。



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1967年

ベトナムクアンナム省のヒロインHo DonさんがHo Chi Minhさんに会いに行った様子。



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晩年の写真と思われる写真。右から3番目にHo Chi Minhさん。



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1969年 

享年79歳で心臓発作で亡くなられました。

国葬は盛大に行われ、日本からは野坂参三氏や日本共産党代表団も訪れました。







ホーチミンの生涯とホーチミンが生きた時代


以下にはホーチミンさんの生涯と、その時代である、フランス植民地時代、インドシナ戦争、ベトナム戦争、の主な出来事を以下にまとめました。

上記の内容よりも詳しくなっております。



1890年 5月19日にホーチミンはゲアン省ナムダン県の農村家庭に生まれる。

1907年 民族運動が多発、自身も参加したりと革命運動をする。

1911年 ホーチミンはフランスへ渡る。

1912年 ホーチミンははグエン・タット・タンという名前で、ホーチミンはアジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカの多くの国に行き、労働者と調和して暮らす。

1914年 4年3ヵ月続く第一次世界大戦がはじまる。

1918年 第一次世界大戦終戦後パリで写真の仕事をしてお金を稼いでいたが、裕福なものではなかったものの、ベトナム独立に向けて熱心に勉強、仕事をしていたという。フランス社会党へ。

1919年 ホーチミンはレーニン主義を研究し初め、植民地の人々を解放する唯一の方法であると考える。

1920年 フランス社会党内でいくつかに分裂、論戦になり、ホーチミンは植民地の自由と独立を支持した派閥を選び、フランス社会党から分裂。共産党を結成、ホーチミンはベトナム人ではじめの共産党員になる。写真家の助手として働きながら活動する。

1921年 同士を集め新聞を発行する編集者、記者としての活動も行う。

1923年 レーニンが重病で共産党主義国会議が延長になったことにより、ロシア(ソビエト連邦)にて共産主義の組織で活動を行う。

1924年 様々な国際会議に招待され演説する機会が増え始める。1924年後半には中国の広州に渡り翌年にはベトナムの愛国者を集めてベトナム革命青年協会を設立し勉強会などを行う。

1930年 香港でベトナム共産主義組織会議を招集し、のちのインドシナ共産党(3国の中でも指導したのはベトナム)となるベトナム共産党を創立。

1931年 トンバンソの名前でホーチミンは香港でイギリス当局により逮捕。同年6月6日から1933年1月22日まで拘束されるも、弁護士などに助けられ解放される。

1934年 ロシアに戻り、グエンアイコックの名で民族問題について研究し1934年から数年ベトナム革命への道を決定し、ベトナム国内の活動も指導した。

1938年 中国に帰国の準備のために向う。

1941年 海外での30年間の活動の後にひそかに帰国、ベトナム独立連盟(ベトミン)を創立。

1942年 中国に入国しようとした際に逮捕、広西チワン族自治区の13地区にある18の刑務所をたらい回しにされるものの逮捕されてから1年1ヶ月間後に開放される。

1945年 第二次世界大戦終了、ベトナム民主共和国の独立を宣言。

1946年 再度フランスはベトナムを植民地とするべくフランスはサイゴンを攻撃、インドシナ戦争が始まる。

1954年 7月にベトナム、ラオス、及びカンボジアにおける休戦に関するインドシナ休戦協定(ジュネーブ協定)が制定。国は一時的に17度線を境にして北と南の2つの領域に分割され、南北統一選挙を行うことが決められるはずだっただ、選挙は行われなかった。

1955年 ロシアと冷戦状態にあったアメリカはアジアの共産化阻止のために南ベトナムを支持し、Ngô Ðình Diệmが大統領となる。

1963年 南ベトナムのDiệm大統領はクーデターにより暗殺により死去。

1964年 トンキン湾でベトナムが米艦を攻撃。 

1965年 アメリカ軍による北ベトナム爆撃(北爆)がされたことにより、ベトナム戦争(ベトナムではアメリカ抗争と呼ばれる)が始まる。

1969年 享年79歳、ホーチミンは9月2日に生涯をハノイで終える。死を意識し亡くなる数か月前の5月10日に遺書も書き留めている。

1970年 全米で1500万人~2000万人が参加するベトナム戦争反対運動が行われ。アメリカ人がアメリカ政府に反対するデモが行われる。

1973年 パリ平和協定が結ばれ、アメリカのニクソン大統領がベトナム平和成立を発表。東南アジアからの撤退計画を発表。

1975年 ベトナム戦争終結。ベトナムは南北統一が実現される。

1976年 7月2日にベトナム社会主義共和国に改名され現在に至る。




<参考>

ダナン博物館展示資料

CỔNG THÔNG TIN ĐIỆN TỬ CHÍNH PHỦ「SƠ LƯỢC LỊCH SỬ VIỆT NAMhttp://chinhphu.vn/portal/page/portal/chinhphu/NuocCHXHCNVietNam/ThongTinTongHop/lichsu

ベトナム政府電子ポータルサイト「SƠ LƯỢC LỊCH SỬ VIỆT NAM」:「ベトナムの歴史」http://chinhphu.vn/portal/page/portal/chinhphu/NuocCHXHCNVietNam/ThongTinTongHop/lichsu

BẢOTÀNGLỊCHSỬQUỐCGIA MUSÉE NATIONAL D'HISTOIRE DU VIETNAM「6/6/1931: Nguyễn Ái Quốc (Tống Văn Sơ) bị bắt ở Hồng Kông」

外務省「ベトナム社会主義国共和国」https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/vietnam/data.html

日本貿易推進機構(ジェトロ)アジア経済研究所「アジア動向年報・1970年のインドシナ」

『歴史がおもしろいシリーズ!図解世界史』まがいまさこ・堀洋子 2012







ダナンのホーチミン博物館でもホーチミンさんの生涯を知ることができます



ベトナムには「ホーチミン博物館」という名前が付く博物館が各地にあり、一番有名なのは第二の首都ホーチミンにある博物館ですが、実はダナンにもかなりしっかりとした「ホーチミン博物館」があります。


ダナンだけに訪れる方もホーチミンさんについて知ることができるので、興味がある方は是非訪れてみて下さい。

ベトナムドンに描かれているホーチミンさん・ホーおじさんの生涯を写真で振り返る

■基本情報

名称:Bảo tàng Hồ Chí Minh

住所:Duy Tân, Hòa Cường, Hải Châu, Đà Nẵng

営業時間:7:30-16:30(年中無休・祝日関係なし)

入場料:60.000VND(約300円)※ベトナム人は無料

行き方:ダナン国際空港からタクシーで5分程度・ビンコムプラザからタクシーで10分程度

詳しい情報>>>ホーチミン博物館・第五軍区博物館の見どころを徹底解説!






更に知りたい人にオススメ・ベトナム戦争に関する映画



ベトナム戦争が舞台になったりベトナム戦争が出てくる映画はたくさんあります。


その中でもは第47回アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞を受賞した、『ハーツ・アンド・マインズ/ベトナム戦争の真実』(74年)はベトナム戦争に焦点を当てた有名な作品です。

また、ベトナム戦争時の『安全への逃避』の写真で一躍有名となった沢田恭一さんの『SAWADA 青森からベトナムへ ピュリツァー賞カメラマン沢田教一の生と死』(97年)もベドキュメンタリー映画として製作されています。


その他にも、『ウィンター・ソルジャー/ベトナム帰還兵の告白』(72年)、『地獄の黙示録』(79年)、『 プラトーン 』(86年 )、等も著名な映画の1つとされています。


その他にも映画ではありませんが、空港内の本屋さんや町の本屋さんにも英語かベトナム語であればホーチミンさんの伝記も販売されています。





さいごに



今回はホーチミンさんの顔写真から、ホーチミンさんの生涯についてまとめてみました。


いかがだったでしょうか。


ホーチミンさんに関しては色々なサイトでまとめられていますが、実際に博物館に足び、調べてみると、より昔の情景が目に浮かびぐっと近い存在に感じることができます。


彼のの生涯は非常に魅力的で、海外に行き多くを学びその中でも自分の国の道しるべになる思想を徹底的に勉強、それをベトナムに持ち帰り実行する、という現代の人でもなかなかできない行動派の人物であった面が伺えます。


ホーチミンさんを少しでも身近に感じられる機会となれば幸いです。




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