知っておきたいベトナムの風習! 旧暦7月のお盆「Lễ Vu Lan(ブーラン祭)」
Xin chào mọi người!皆さんこんにちは。
ダナン在住日本人My(ミー)と、ベトナム人のPhuong(フォン)です。
今回は旧暦の7月に見られるベトナムの風習、文化の1つである「Lễ Vu Lan (ブーラン祭)」についてご紹介します。
ベトナム中部ダナンの現地の人にヒアリングしながら、まとめたため、地域や家庭によって異なることがあるかもしれませんが一例としてご覧くださいね!
ベトナムのお盆がある7月は幽霊の月⁉
さて、ベトナムのお盆、「Lễ Vu Lan」(ブーラン祭)の話をする前に、ブラン祭が行われる旧暦の7月がどのような月であるか説明しておきましょう。
ベトナムでは旧暦の7月は「凶の月」と考えられており
結婚や、起業、家を建てるなど、物事のスタートを切るのにはふさわしくないとされている一年の中でも厄月として知られています。
また、霊界との扉が開くとされていることから「幽霊の月」とも言われているようです。
旧暦7月15日「Lễ Vu Lan」(ブ ラン祭)の由来
Lễ Vu Lan (ブ ラン祭)は仏教経典の「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」という仏教の言い伝えに沿ったものとされています。
お釈迦様の弟子であった目連尊者(もくれんそんじゃ)が地獄に落ちてしまった母を救うため、お釈迦様に教えを請い、言われた通りに修行を終えた僧(本来一番助けたい母ではない他の人)に7月15日に食事などを献じられ、この目連尊者の行いにより、目連尊者の母の命が救われるというお話しです。
これらのことから、霊界との扉が開くとされている旧暦の7月15日の満月の日には主に以下の2つのことを行います。
ー「帰る家がない魂(幽霊)」と「家がある魂(幽霊・ご先祖様)」の供養を行う。
ー「親孝行の日」とも言われており、両親や家族に感謝の気持ちを伝える。
参考:浄土宗「7月・8月 盂蘭盆会(うらぼんえ)」(https://jodo.or.jp/everyday/event/urabone/)
ベトナム版お盆「Lễ Vu Lan (ブーラン祭)」で行うこと
Lễ Vu Lan (ブーラン祭)は旧暦の満月の日に行われる仏教の行事です。
15日に死者の魂がある世界と現世が繋がる扉が開くとされていることから14の深夜からお祝いを行います。
ベトナムのお盆で主に行われるのは、以下の2つとなっています。
■お寺に行く
■お供え物をし供養を行う
ー家のない無縁仏の魂にお供え物をする
ーご先祖様にお供え物をする
ー供えていたお金や衣類などに見立てた紙を燃やす
■お寺に行く
ご先祖さまや、両親や家族のためにお参りに行きます。
ダナンのリンウン寺(イメージとして)
ダナンのリンウン寺(イメージとして)
■お供え物をし供養を行う
7月14日の夜と15日は、家の外と中に食事を用意し、お札などを燃やし供養を行います。
特に14日に行われる、家のない無縁仏の魂へのお供え物は町を歩いていても多く見ることができます。
また、仏教では毎月1日と15日が菜食の日と定められているため、用意する食事も菜食のものを用意します。
帰る家がない魂への供養のお供え物
帰る家がない魂への供養のお供え物
自宅の仏壇
仏壇に供える食事(菜食)
仏壇に供える食事(菜食)
食べ物と一緒にお供えをしたお金に見立てた紙や衣類などを燃やし、供養します。
燃やす際は路上で大きめの缶の中で燃やすのが一般的です。
街でよく見かける散らばったゴミはお祈りの残がいである事が多いです。
ホイアンではランタンを流す送り火も
今年はコロナウイルスの為開催されませんでしたが、去年まではランタンを川に流す送り火のイベントも行われていました。
通常は旧暦の7月15日になる前夜14日に行われます。
さいごに
「祝日の建国記念日」と「祭日のブーラン祭」が重なった2020年
2020年は今回ご紹介した「Lễ Vu Lan(ブーラン祭)」とベトナムの「建国記念日」が暦の関係で重なった年でもありました。
現在、ベトナム中部の都市ダナンでは新型コロナウイルスの影響でレストランカフェの営業が禁じられている社会的隔離期間中となっていますが
ダナンの町では建国記念日のために旗が飾られ、14日と15日にはお供え物を供えている様子を見ることができました。
皆さんもベトナムに来た際は街並みの様子から「ベトナム文化」のルーツを探ってみてはいかがでしょうか。
Với các quý khách hàng kinh doanh trong lĩnh vực nhà hàng, cafe, khách sạn, spa, cửa hàng có nhu cầu đăng bài trên site này thì vui lòng liên hệ với chúng tôi qua email edit@danang.jp.
※本記事掲載の店舗情報、料金などは取材時点で確認した情報です。各情報は記事掲載後に変更されていることがあります。
なお、本記事に掲載された内容による損害等は、弊社では補償いたしかねますので、あらかじめご了承ください。
総合的にダナンを発信しているDanang Styleで取材記事の掲載や広告を掲載することで
「集客力UP」、「売上UP」、「ブランド力強化」などさまざまな効果が見込めます。