ベトナムで承認されている8つのワクチンまとめ



在住外国人の間でも何かと話題になる「新型コロナウイルス」と「ワクチン接種」のお話です。


世界各国で進むワクチン研究ですが、実際にそのワクチンの作られ方は大きく異なります。


今回はベトナムで承認されている8つのワクチンについてご紹介します。


2021-06-15投稿、2021-09-23更新




「ワクチン」の種類


新型コロナウイルスに限らず様々な感染症から身を守るものとして使用されているワクチン。

ワクチンは大きく「病原体ウイルスを使うもの」と「病原体ウイルスの遺伝子情報のみを使うもの」の2つに分けられます。




病原体ウイルスを使うもの

代表的にあげられるのは「生ワクチン」と「不活化ワクチン」、「組換えたんぱくワクチン」の3種類。

これらは水疱瘡やはしか、インフルエンザに対して日本で一般的に使用されてきた”従来型のワクチン”として知られています。


「生ワクチン」は、病原体を培養し、症状が出ないぐらいに病原性を弱めるよう改良したものを指します。

「不活化ワクチン」は、病原体を培養後、病原性を無くし病原体を構成するたんぱく質などの一部を使用し作成したものを指します。

「組換えたんぱくワクチン」はウイルスのタンパク質成分のみを使用し作成したものを指します。


「生ワクチン」、「不活化ワクチン」はどちらも病原菌を培養する必要があり、生産時間がかかるというデメリットがあります。

ただし、不活化ワクチンの場合は病原体は生きていないので、生ワクチンとは異なり実際に病原体に掛かることはありません。




病原体ウイルスの遺伝子情報のみを使うもの

遺伝子情報のみを使用し作られるワクチンは代表的なものとして「ウイルスベクターワクチン」と「mRNAワクチン」の2種類があげられます。

従来より広く実用化されていなかったことから総称して”新型ワクチン”と呼ばれています。



「ウイルスベクターワクチン」は病原体のウイルスにあるスパイクタンパク質を含む成分をDNAから作成し、無害な別のウイルスを「入れ物」とし体内に入れ、抗体がつくられるというものです。ヒトの細胞へと「運ぶ:ベクター」という意味でウイルスベクターという名称になっています。

「mRNAワクチン」は病原体のウイルスにあるスパイクタンパク質の設計図(mRNA)を脂質の膜で包んだもので、接種することで体内でスパイクタンパク質が発現し、抗体がつくられます。RNAを送り届けることからメッセンジャーRNA(mRNA)という名前がついています。



これらは実際の病原体を培養し用いることはせず、病原体のウイルスの遺伝子情報であるDNAが元に作られます。

効率よく生産が可能であり、コロナウイルスを機に急速に研究が進んでいます。

ウイルスベクターワクチンはエボラ出血熱のワクチンとして海外をメインに実用化されていますが、mRNA ワクチンは臨床は行われていたものの、コロナウイルスが初めて実用化されました。



参考(2021年6月15日):

国立感染症研究所(NIID)「新型コロナウイルスワクチンの国内導入にあたって―mRNAワクチンとウイルスベクターワクチンの基本」

厚生労働省「開発状況について」/「新型コロナワクチンQ&A

株式会社医学生物学研究所「遺伝子発現の流れ」




ベトナムで承認されているワクチン8種



2021年9月23日時点でベトナムで承認されている新型コロナウイルスに対するワクチンは「アストラゼネカ製」、「スプートニクV」「シノファーム製」、「ファイザー製」、「モデルナ製」、「ジョンソンエンドジョンソン製」、「ハヤット・バックス」、「アブダラ」の計8種類。


ダナンでは「アストラゼネカ製」、「モデルナ製」、「シノファーム製」のワクチンが多く普及しています。

2021年9月21日にダナン領事事務所がコーディネートし行われたダナン在住日本人向けの第一回摂取では「アストラゼネカ(日本製)」が使用され、希望者は全員接種することができました。


ベトナムでは国産ワクチンをナノジェン製薬が国防省傘下のベトナム軍医大学と共同で「ナノコバックス」の開発を進めており、2021年6月には最終治験となる第3臨床試験がスタートし、2021年の年内までに製品化を目指していました。

その後、8月頭にインドに技術移転することを明らかにしましたがそれ以降動きはなく海外からの輸入に力を入れています。


参考:日本経済新聞「ベトナム、国産ワクチンの最終治験開始 年内製品化へ(2021年6月14日)

Viet-jo「国産ワクチン「ナノコバックス」、インドに技術移転へ




1.英国「アストラゼネカ製」(ウイルスベクターワクチン)

英国の製薬大手会社のアストラゼネカ(AstraZeneca plc)と英オックスフォード大学が共同開発したワクチン。

ベトナムでは20219年12月に現地法人アストラゼネカベトナムに輸出入事業が許可され983/QĐ-BYT決定書にて、2021年2月1日に使用が承認されています。

兵庫県芦屋市の製薬会社JCRファーマで製造された日本製が、ベトナムへ寄付されています。

NNA「英メーカー製ワクチンの安全性確認=保健省



2.ロシア「スプートニクV」(ウイルスベクターワクチン)

ロシアの国立の研究機関、ロシア保健省付属のガマレヤ記念国民疫学・微生物研究センターと国防省が共同でが開発したワクチン。

ベトナムでは1654/QĐ-BYT決定書にて、2021年3月23日使用が承認されています。

参考:NNA「露製ワクチン、伊で生産へ ロシアとスイス社が契約=欧州初



3.中国「シノファーム製」(不活性化ワクチン)

中国の国営製薬大手会社のシノファーム(Sinopharm)が開発したワクチン。ワクチン名は「ベロセル(Vero Cell)」として知られています。

ベトナムでは2763 /QĐ-BYT決定書にて、2021年6月4日に使用が承認されています。

参考:独立行政法人日本貿易振興機構JETRO「ベトナム保健省、中国シノファーム製新型コロナワクチンの緊急使用承認



4.米国「ファイザー製」(mRNAワクチン)

米国の製薬大手会社ファイザー(Pfizer)と独国のバイオテクノロジー会社バイオンテック(BioNTech)が共同開発したワクチン。

ベトナムでは1654/QĐ-BYT 決定書にて、2021年6月12日に使用が承認されています。

参考:forbesjapan「コロナワクチンで注目の独バイオ企業CEO、資産4600億円を突破


5.米国「モデルナ製」(mRNAワクチン)

米国のmRNAを活用した製薬会社モデルナ(Moderna)が開発したワクチン。

ベトナムでは3122/QĐ-BYT決定書にて、2021年6月29日に使用を条件付きで許可されました。



6.米国「ジョンソンエンドジョンソン製」(ウイルスベクターワクチン)

米国の製薬大手会社ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が開発したワクチン。

ベトナムでは3448/QĐĐ-BYT決定書にて、2021年7月15日に使用を条件付きで許可されました。



7.アラブ製「ハヤット・バックス製」(不活性化ワクチン)

UAE企業「グループ42(G42)」と中国の「シノファーム」との合弁会社が共同開発したワクチン。

ベトナムでは4361/QĐ-BYT決定書にて、2021年9月10日に使用を条件付きで許可されました。

参考:朝日新聞デジタル「UAE企業、中国の製薬会社とワクチン開発 年内に生産



8.キューバ製「アブダラ」(組換えタンパクワクチン)

キューバのバイオキューバファーマ(BioCubaFarma)社が開発したワクチン。

ベトナムでは4471/QĐ-BYT決定書にて、2021年9月17日に緊急使用を条件付きで許可されました。

参考:テレビ朝日news「キューバ国産ワクチン承認 中南米初の独自開発





ベトナムでのワクチンの普及率


2021年6月12日時点では、必要回数のワクチン接種が終わっているのは人口の0.1%(54,385人)で、ワクチンを一回以上接種した人は人口の1.5%(1,399,836人)にとどまっていました。

しかし9月20日時点では必要回数のワクチン接種が終わっている人は7%(約700万人)で、ワクチンを1回以上接種した人は人口の30%(約3000万)に上り、約4ヵ月の間に急ピッチで摂取を進めていることが分かります。

ワクチン接種数(100人当たり)の統計

(7月下旬~と9月下旬~大規模に接種されていることが分かります)

参照:Google





さいごに



ベトナムエクスプレス(ベトナムで有名なウェブ情報サイト)によるとベトナム政府は「現在ベトナムでは、今年までに人口の70%をカバーするために、1億5000万回のCovid-19ワクチン接種を確保することを目指している。」と2021年6月12日時点で発表しています。


ベトナムに限らず、世界中で連日のように、変異株の広がり、ワクチンの効果、ワクチンの副反応などコロナウイルスに関するニュースで発表されています。


長引くコロナウイルス蔓延の影響による経済の打撃は大きく、今後ベトナム政府のコロナウイルス蔓延防止策の迅速な対応と同じく、ワクチン接種も計画が決まり次第即座に接種が始まることが期待されています。


参照(2021年6月15日):

Tuoi Tre/Tuoi Tre News「Vietnam begins COVID-19 vaccinations in Hanoi, Ho Chi Minh City, Hai Duong(2021年3月8日)」

VnExpress.net.「Vietnam researches production of single-dose Covid-19 vaccine(2021年6月12日)」



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