皆さんこんにちは、ダナンスタイルです！

2025年2月25日(火)ダナン三日月ホテルにてアニオー姫の特別朗読劇が開催されました。

 

オペラ「アニオー姫」特別音楽朗読劇は、2023年9月にハノイで世界初公演され、その後は東京、長崎、ホーチミン、神奈川で開催がされています。

今回はダナンで初めての公演が行われたので、ホイアンとの歴史的つながりのあると言われている「アニオー姫」の公演を鑑賞した筆者の感想と共にお届けしたいと思います。

 

 

 

 

アニオー姫とは

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この物語は、江戸時代に日本とベトナムの間で実際にあった歴史をもとにしています。

17世紀、日本の商人たちは朱印船貿易の一環としてホイアンを訪れ、日本人町を築きました。

その中で、日本人商人の荒木宗太郎は、当時の国王から信頼を得て、ベトナム王族の娘である大華姫（アニオー姫）と結婚し、両国の文化交流が深まったと言われています。

 

その後、宗太郎は大華姫を長崎に迎え入れ、姫は長崎の人々から「アニオーさん」として親しまれ、生涯を長崎で過ごしました。

姫の輿入れの様子は、現在も長崎の伝統行事「長崎くんち」において、7年に1度「御朱印船」の演目として再現され続けています。

この伝説は、日本とベトナムの友好関係を象徴するものとして語り継がれており、現在のホイアン旧市街に残る「日本人町」とも深い関わりがあります。

「アニオー姫」実行委員会とベトナム国立交響楽団は、両国が400年前からお互いを尊敬し合える関係であった歴史的事実をモチーフとし、日越外交関係樹立50周年を記念したオペラ「アニオー姫」プロジェクトを立ち上げ、制作・上演しました。

今後もこの作品が、日越友好の象徴として末永く未来へ語り継がれることを目指し、活動を続けています。

現在ホイアンを拠点に活動されている漆画家の安藤彩英子さんがキービジュアルを担当されています。

 

【上映の一部様子】

今回はダナン三日月リゾート＆スパで開催されました。

 

物語の内容を知らない方でも楽しめるような内容です。

 

指揮者、ヴァイオリン2名、チェロ、クラリネット、コントラバス、ピアノの演奏者は、ベトナム国立交響楽団のメンバーで構成されています。

 

字幕には、ベトナム語と日本語があるので日本人もベトナム人も楽しめます！

 

 

 

 

さいごに

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アニオー姫は、日本人だけでなく、ベトナム人と協力して舞台が作られていることも、この物語の魅力をより引き出していると感じました。

荒木宗太郎役の小堀さんがベトナム語で独唱されていたことに、大変驚きました。
ベトナム語は発音が難しいとされていますが、もともと話せたわけではなく、公演が決まってから練習を重ねたそうです。

 

ダナン公演ではハノイのようなオペラハウスがなく、キャストも最小限だったため、やや寂しさを感じましたが、少しずつでもオペラやアニオー姫を知ることで、将来的にダナンでもハノイのような本格的な公演が楽しめるようになることを願っています。

 

そして、「アニオー姫」の物語を知ることで、ホイアン旧市街に残る日本の面影をより深く感じることができ、観光がさらに楽しくなるのではないでしょうか。

次回公演の予定は未定ですが、日本での公演が実現する可能性もあるため、ぜひ情報をチェックしてみてください。

 

 

ホームページ：https://anio-opera.jp/

取材協力：「アニオー姫」実行委員会