Xin chào mọi người！皆さんこんにちは。

今回はダナン市の５つの道路の名前をご紹介します。

なぜ道路の名前をご紹介するかというと、ベトナムでは通りの名前が生活する上で欠かせないものだからです。

というのもベトナムの住所は「通りの名前」と「番号」が分かれば自力でもたどり着けるようになっています。

道路の名前と場所が一致すれば、ほとんどの場合”番号は道を挟んで左右に偶数奇数で羅列されている”という町の造りになっておりタクシーでも「(数字)　〇〇通り」でと伝えれば到着します。

道路の名前はベトナムで生活する上で欠かせないものの一つ！なんですね。

ということで、今回はベトナム中部の町ダナンの道路の名前の由来についてを詳しくご紹介していきます。

■ベトナムの道路の名前はどうやって決める？

道の名前はどのように決められているのでしょうか。

ベトナム全土で共通していることですが、例外を除き、町の道の名前は大きく以下のようなものを基準に付けられていることが多いです。

・国に貢献した人の人名

・国や県にとって大切な日にち

・その土地を象徴する、山、川、販売されているもの等の名前

■ダナン市内の５つの通り

今回は、人名・日にち・土地を象徴とするものの３つから由来が来ているものをバランスよく５つ選びご紹介します。

他にも有名な通りはたくさんあるので、もし気になる通りの名前があり由来が知りたい場合はベトナム語名で調べてみて下さいね。

１．ホアンサ通り　(Đường Hoàng Sa)

15kmに上るソンチャ半島の沿岸部を通るホアンサ通りからは美しい南シナ海の絶景を望むことができます。

町から「レディブッダ」や高級ホテルとして知られる「インターコンチネンタル」へ向かうときに通るダナン人にとっても非常にポピュラーな道の1つです。

ソンチャ半島自体が自然保護区として認められているため、一部のビーチ下のレストランなどを除き自然の景色がメインとなっています。

＜名前の由来＞

ホアンサとはベトナムの東約240キロメートルのところに位置する諸島の名前です。

ベトナム語ではQuần đảo Hoàng Sa(ホアンサ諸島)として知られており、中国名では西沙諸島(せいさ諸島)と呼ばれています。

ホアンサ諸島はベトナムと中国が領有権を主張しており、日本でいえば尖閣諸島のような存在の島です。

現在は中国の実行支配下にありますが、ベトナムではダナン市に属する島とされており、現在においても領有権を争っています。

２．ヴォー・グエン・ザップ通り　(Đường Võ Nguyên Giáp)

上記でご紹介したホアンサ通りと繋がり、美しいビーチ沿いの大通り

海側にはミーケビーチ、町側には高層のホテルや海鮮料理店などが立ち並んでおり、ダナン市内の中でも賑やかなエリアです。

道の南側にはフラマリゾートダナン、フュージョンマイアリゾート、プルマンダナンビーチリゾートなどの5つ星リゾートが並んでおりそのまま南下を続けるとホイアンへ続きます。こちらも地元民、観光客問わずポピュラーな通りです。

＜名前の由来＞

Võ Nguyên Giáp（ヴォー・グエン・ザップ）とは人名で、ベトナム建国の父であるHo Chi Minh(ホーチミン)さんに続くベトナムを代表する人物の1人です。

彼は軍人であり政治家で2013年10月に亡くなった近年の人物として知られています。

役職はベトナム共産党政治局員、ベトナム人民軍総司令官を務め、最終階級は大将としてアメリカ軍及び南ベトナム軍との戦いを指揮しました。

南北統一後は、博物館や記念館には彼の銅像が飾られており現在もホーチミンさんと共に国民に敬愛されています。

３．バックダン通り (Đường Bạch Đằng)

バックダン通りはダナンの道の中でも特に美しい道の一つとして地元民に知られています。

市内中央をまたぐハン川沿いのバックダン通りは、カップル、友人家族、団体でダンスをする人、チェスをする年配のおじさんたち、ランニングをする人、等などで特に夕方から賑わいを見せます。

特に火を吹くことで有名のドラゴン橋の麓では屋外の写真展覧会やテトやイベントごとの際には花が盛大に飾られる通りとしても知られています。

一本裏手の通りにはピンクの大聖堂やハン市場もあり、観光客の方も良く歩くエリアとして知られており川を望むようにバー、カフェ、ホテルなども立ち並んでいます。

写真右手がバックダン通り

＜名前の由来＞

バックダンはバック・ダン・ザン（Bạch Đằng Giang）という入り江(河)の名前から由来しています。

この川は紀元前と13世紀ごろに主に中国やモンゴルとの大きな戦いがあり勝利した戦場として知られており、ベトナム史に残る有名な河です。

バック・ダン・ザン河は北の首都ハノイから約130km離れたところにあるハイフォン市に位置しており、最大の港町としても知られています。

ダナンとは大変離れた河の名前ですが、歴史に残る地名の1つとしてダナン市内の道の名前にもなっています。

４．９月２日通り　(Đường 2 tháng 9)

９月２日道りは近年開発が進み、ローカルの居酒屋、レストランが多く立ち並ぶようになりました。

他の道と比べても車線が広いのも特徴です。

あまり派手な道ではありませんが、9月2日広場、チャム博物館、Helioセンターとダナン市内の遊園地サンワールドにも繋がっています。

９月２日広場の前の９月２日通り

＜名前の由来＞

９月２日（国慶節）はベトナムにとって一年の中でとても大切な日。

フランス領インドシナから独立宣言を行いベトナム社会主義共和国になった、建国記念日として知られており、ダナンでは一週間前から自宅の前にベトナム国旗を飾るなど町の様子が少し異なります。

さらには、９月２日はホーチミンさんの命日とも知られており、ベトナム国民は必ず知っている日にちです。

ダナンの９月２日通りにも、９月２日広場があり、国の祝日やテトの時にはお花が飾られます。

５．フンヴォン通り(Đường Hùng Vương)

今回ご紹介する道の中では一番狭い道ですがこちらもダナン市内での生活には欠かせない道路の1つ。

フンヴォン通りには、コン市場、ハン市場、Big Cスーパー、眼鏡屋、洋服店などがあり、地元民で朝から夜まで活気ある通りとなっています。

Big-Cの写真：右手に通るのがフンヴォン通り

＜名前の由来＞

フンヴオン（：フン王）は、ベトナム国家の初めの国であるバンラン(Van Lang)国をつくったとされる王家の総称です。

紀元前の話なので、伝説の王とも言われていますが21世紀になってもなおフン王の命日である旧暦の3月10日では、町にはベトナム国旗が飾ら国民にとって非常に大切な日と認識されています。

この風習は世界的にも認められており、ユネスコにより2012年に無形文化遺産「ベトナム北部フート省のフン王を祀る信仰」として認定されています。

【おまけ】ホーチミンさん通りはないの??

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上記ではダナンのメイン道路でもあり、有名な人物名もしくは記念日となっている道をご紹介しました。

しかし、日本人には馴染みがなく、あまりピンとこなかった人も多いはず。

日本人でも知っているベトナム人の代表的な人物といえば、ベトナム民主主義人民共和国建国の父ホーチミンさんですよね。

ホーチミンさんは生前、何十もの名前を持っていたことで知られており、他のホーチミンさんの名前で付けられた道はいくつかあるようです。ダナンでは「Đường Nguyễn Tất Thành:Nguyễn Tất Thành通り」がこれに当てはまります。

しかしHo Chi Minhという名前はやはり特別なようで、全国を見ても町や市の道の名前にはなってはいません。

現在は、南北統一を統一する非常に長い道を建設中で、ベトナムで一番長い道になるであろう道にHo Chi Minhさんの名前を付ける予定のようです。

この現在建設中のホーチミン通り(đường Hồ Chí Minh)は約2700kmとハノイより北のパックボー（カオバン）から、北の都市ホーチミンよりも南のムイカマウまでを結ぶ道で、元々ある通りを繋げる工事のようですが、2020年現在まだ建設は完了していません。