フエの建造物群の中でも特におすすめ！７つの世界遺産のみどころ徹底解説【2023年度版】
ベトナムで初めて世界遺産が登録された「ダナン」から約車で２時間の町「古都フエ」。
ベトナム戦争により多くの歴史的建造物が失われた中部ですが、国をかけた現在に及ぶ修復作業により現在も綺麗な状況を見て楽しむことが出来ます。
世界遺産登録されている「フエの建造物群」は非常に多くあり、一日、二日で到底見て回ることはできません。
今回はその中でもここだけは見逃せない！といいう定番の場所から、マイナーだけど面白い観光名所までをご紹介いたします。
2021-07-23投稿、2023-01-03更新
１．フエ王宮 (Đại Nội Huế)
場所の特徴と歴史
フエ王宮は1802年から1945年にかけて存在したグエン朝時代の王宮です。
フエ市内の中心部に位置し、現在は最も大きな観光地として知られています。
1803年に建てられ、その後1833年現在の位置に移されたと言われています。1955年から1975年の間に起こったベトナム戦争によって多くの建造物がダメージを受けましたが、その大部分は復元されています。歴代皇帝たちが住んでいた王宮なのでかなり広く、駆け足で全部見て1時間半、じっくり見るには２時間以上かかります。
みどころ
フエ王宮と言っても見どころがたくさんあるので、初めて行く方はいくつかポイントを押さえておくとよいでしょう。
まず市内からも見えるフラッグタワーはかつての見張り台として現在も町のシンボルは、入場料を払わなくても見ることができる観光名所です。
フラッグタワー前には、チケット売り場兼入口にもなっている牛門(Ngọ Môn)があり、来場者はここから王宮に入ります。
特に御門は日本政府も資本提供して改修工事が2012年行われ、2021年に正式に公開された改修されたばかりのもので１階はもちろん２階も必見です。
更に中には見どころがたくさん。宮廷衣装をレンタルをして写真撮影を行えたり、楽器やダンスの宮廷音楽を鑑賞できたり、写真映えすることで人気の高い赤い回廊を見ることが出来たり、美術館も忘れられがちですが必見です。疲れたらカフェでお茶することもできる場所も数カ所あるのでゆっくり過ごすことも可能です。
¹http://visithue.vn/Visit-Hue/Visit-Detail?pid=3128...
住所：フエ市中央
営業時間：6:30～17:30（夏）／7:00～17:00（冬）※外壁は夜ライトアップされます。
入場料：入場料：大人200.000VND／7歳～12歳40.000VND／6歳以下無料(2023年8月時点)
所用時間：1～４時間程度
※フエの中でも最も巨大な敷地を持つ観光地なので時間がない方は外だけ眺めるのもあり。
２．カイディン帝廟 (Lăng Khải Định)
場所の特徴と歴史
カイディン鄭廟はグエン王朝の最後から二番目にあたる12代皇帝カイディン帝(在位1916～25)の帝廟です。
建築が始まった1920年はフランス統治下にあり、カイディン亭自身もフランス文化に強い興味があり、廟にもフランス様式と元々影響が強かった中国様式が取り入れられて建造されました。
みどころ
何といってもカイディン亭の等身大があるきらびやかな部屋がとても人気で、黄金に輝く中に一生懸命華やかにしようとしたことが伺える陶器やビンなどの破片で作ったモザイク画が一層華やかにしています。そしてお墓を守るように入口にある人間や象や馬をかたどった石造も非常に見ごたえがあります。
観覧場所は大きく分けてこの２カ所とこじんまりとしており、ささっと見て回ることが出来ます。
急な石階段を上らなければならないので、小さなお子様や足の不自由な方はお気を付けください。
住所：Khải Định, Thủy Bằng, Hương Thủy, Thừa Thiên Huế
営業時間：6:30～17:30（夏）／7:00～17:00（冬）
入場料：大人150.000VND／7歳～12歳30.000VND／6歳以下無料(2023年8月時点)
所用時間：30分～1時間程度
３．トゥドゥック帝廟 (Lăng Tự Đức)
場所の特徴と歴史
トゥドゥック帝廟は、フエ郊外にある阮（グエン）朝第4代皇帝トゥドゥック帝(在位1847～83)の帝廟です。
生前は離宮(別荘)として建設され、死後は帝廟として用いられることとなりました。
みどころ
高い木々が生い茂り、敷地内には大きな池があり、どこか公園のような雰囲気が特徴です。
同じ鄭廟でも12代皇帝カイディン帝の帝廟とは全く異なる様式で時代を感じさせます。自然と調和した建物は暑い夏でもどこか涼しげです。
少し日本を彷彿とさせるような中国文化から強く影響を受けていた時代で、平屋の瓦屋根の木造で出来た建物「月見殿」が池に浮かんでいます。
大きな蓮池の周りを歩くだけでも風情を感じることが出来ます。
住所：Thôn Thượng Ba, Thành phố Huế, Thừa Thiên Huế
※フエ市内からの通り道にはお香村があります。徒歩でも10分程度です。
営業時間：6:30～17:30（夏）／7:00～17:00（冬）
入場料：大人150.000VND／7歳～12歳30.000VND／6歳以下無料(2023年8月時点)
所用時間：１時間程度
４．ミンマン帝廟 (Lăng Minh Mạng)
写真引用：Tour Đà Nẵng City.”Lăng Minh Mạng Huế – Tiết lộ kinh nghiệm du lịch siêu chi tiết”
写真引用：Tour Đà Nẵng City”Lăng Minh Mạng Huế – Tiết lộ kinh nghiệm du lịch siêu chi tiết”
場所の特徴と歴史
２代目皇帝のミンマン帝(在位1819年～40)の陵墓で、1840年に建設が始まり1843年に正式に完成したと言われています。*
市内からは車で20分程度と少し離れた緑あふれる敷地内に建っています。
みどころ
中国式の庭園と寝殿、陵墓などを見学することができ、きらびやかではないものの綺麗に配置された左右対称の建造物が美しいです。
周囲を1750mの城壁に囲まれたとても巨大な敷地で、帝廟の中では一番の大きさを誇るため、夏場は炎天下の中を結構歩かなければならないので他の廟よりも熱中症対策をしていくことをおすすめします。
住所：QL49, Hương Thọ, Hương Trà, Thừa Thiên Huế
営業時間：6:30～17:30（夏）／7:00～17:00（冬）
入場料：大人150.000VND／7歳～12歳30.000VND／6歳以下無料(2023年8月時点)
所用時間：１時間程度
参考*https://vinpearl.com/vi/lang-minh-mang-hue-kien-tr...
５．ティエンムー寺 (Chùa Thiên Mụ)
写真引用：DULICHKHAMPHA24”TOP 31 địa điểm du lịch Huế nổi tiếng để vui chơi khám phá”
場所の特徴と歴史
1601年に建立され、フエの中でも最も古い寺院の1つとして知られています。
フエ王宮からも近く、慈仁塔はフエ王宮に続きシンボルとして良く親しまれているため、少し立ち寄りたい時にもおすすめです。
みどころ
シンボル的存在である21メートル7階建てにも及ぶ「慈悲塔：Phước Duyên」は1844年に建てられたもので、最上階には釈迦如来像が祀られています。ティエンムー寺は縦長の造りで奥に進むと、宮殿や寺院を見ることが出来ます。
1710年に鋳造された鐘や1900年代に僧侶の所有物だったとされるイギリスのオースチン製の水色のウェストミンスターが飾られていたりと十分見ごたえがあります。
住所：Hương Hòa, Thành phố Huế, Thừa Thiên Huế
営業時間：8:00～18:00
入場料：無料
所用時間：1時間程度
６．アンディン宮殿 (Cung An Định)
場所の特徴と歴史
アンディン宮殿は現在あるフエの建造物の中で最もフランス様式を取り入れた宮殿です。
元々、9代皇帝のドンカイン帝(在位1885年-1888年)が、長男であるのちの12代カイディン帝のために建てた現在のフランス様式とは異なる建物でしたが、1917年に12代皇帝の カイディン帝(在位1916～1925)は邸宅を西洋風に改修し、近代化された宮殿の名前をフンホアから現在のアンディンに変更しました。
みどころ
アンディン宮殿は３フロアからなる建物と、広い庭園で構成されています。まるでフランスに行ったかような気分にさせてくれる細やかなディテールも楽しめるスポットです。
市内中心に位置しており、さっと見て回ることが出来るため、時間があまりない方にもおすすめの観光地スポットです。
住所：97b Phan Đình Phùng, thành phố Huế
営業時間：6:30～17:30（夏）／7:00～17:00（冬）
入場料：大人50.000VND／12歳以下無料
所用時間：30分～1時間程度
７．虎園 (Hổ Quyền)
写真：Ủy ban nhân dân tỉnh Thừa Thiên Huế.「HỔ QUYỀN」
場所の特徴と歴史
グエン朝時代の1830年に建設された虎と象を戦わせたとされる円形闘技場。
綺麗な円形競技場は２階建てで、外周早く140mと小さく、虎や象用のゲートの穴が開いています。
みどころ
通常時には下の門は閉まっているため中に入ってみることができません。
外からと２階の観客席から中を眺める形になります。かなりマイナーな観光地ではありますが、東南アジアにもこのような文化があったことに驚かされること間違いなし!?
住所：373 Bùi Thị Xuân, Phường Đúc, Thành phố Huế, Thừa Thiên Huế
営業時間：特になし／街頭がないので明るい時間帯がべスト
入場料：無料
所用時間：10分程度
いくつも周る人はコンボチケットがお得
本記事でご紹介したチケット料金は、2023年にフエ省によって決められた料金です。
料金は、時期やテトやお正月といったイベントごとの影響で値段が変動する場合がありますのでご注意ください。
意外と安くはないチケット料金ですが、いくつかセットで回れるようにコンボのチケット料金もあるので、購入する際は是非しっかりと検討してみてくださいね。
【コンボ料金】
ミンマン帝陵＆ザーロン帝陵
料金：240,000(大人)、30,000(子ども)
トゥドゥック帝陵＆ドンカイン帝陵
200,000(大人)、30,000(子ども)
フエ宮廷美術博物館＆アンディン宮殿
80,000(大人)、無料(子ども)
フエ王宮＆ミンマン帝陵＆カイディン帝陵
420,000(大人)、80,000(子ども)
フエ王宮＆ミンマン帝陵＆トゥドゥック帝廟
420,000(大人)、80,000(子ども)
フエ王宮＆トゥドゥック帝廟＆カイディン帝陵
420,000(大人)、80,000(子ども)
フエ王宮＆ミンマン帝陵＆トゥドゥック帝廟＆カイディン帝陵
530,000(大人)、100,000(子ども)
※子どもは7歳～12歳を対象としています。
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アジア・ASEANにおいて特に経済発展が著しいベトナム。
特に中部のダナンは、人口約96万人のベトナム第三の都市とも呼ばれる港湾都市。
首都のハノイと南部のホーチミンから片道1時間強とアクセスが良く、日本の各都市からも直行便が飛んでいます。ダナン市内もコンパクトで、国際空港から中心地まではタクシーで約10分、ビーチまでは約20分の距離。
リゾート地としても知られるダナンは、主要国首脳会議が開かれるほど治安も良く、IT系や工場系を主とする国際的な企業からもビジネスの拠点として選ばれています。
