2017年に開催された第25回アジア太平洋経済協力首脳会議(APEC)を記念して建設された「APECパーク：公園」。

約3000㎡の敷地内に、日本も含む21ヵ国の地域から送られた、銅像、ブロンズ像、石造などの作品がフラットな芝の上に飾られています。

今回はこのエリアが拡大し、新たに約8000㎡の土地に施設が建設されました。

ダナンの新スポット「APECパーク（越名：Công viên vườn tượng APEC：APEC彫刻ガーデン公園）」についてご紹介します。

[もくじ]

□APECパークの立地と近くの観光名所
□APECパークができた経緯
□新たに登場した屋内＆屋外エリア
□見どころはコレ！白ドームが目を引く美しい広場
□スロープも多くバリアフリー設計
□さいごに

APECパークの立地と近くの観光名所

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APECパークは、ダナン市内のど真ん中にあります！

目と鼻の先には、チャム彫刻博物館とドラゴンブリッジがあり、３つの道路（2 Tháng 9通り、Bạch Đằng通り、Bình Minh通り）に囲まれた三角地に位置しています。

少し足を延ばせば、お土産店が立ち並ぶチャンフー通りや、写真スポットのDHCマリーナ（ラブブリッジ）があり、まさに町の中心エリアにある緑地公園です。

また公園の最上階である２階からは、ダナンの景色も見渡すことが可能。

南側にはトランティリ橋、グランドメリキュールを挟んで日本の滋賀県から来たサンイ―ホール(観覧車)。

北側には、ドラゴンブリッジと海側に立ち並ぶ集合住宅やホテル群を見渡せます。

APECパークができた経緯

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APECパークが建設オープンしたのは、2017年11月9日。

ダナン市内中心にある生活の要＆観光地としても知られているドラゴンブリッジの尻尾から徒歩数分の場所に位置しています。

2017年以前は、Nam Tri Investment Joint StockCompanyとMr. Than Duc Khanhという会社とベトナム人が使用権を所有していた更地でしたが

ダナン市がこのエリアは今後の都市計画において重要なポジションであるとし、使用権所有者と交渉を行いダナン市の管理下に置き、公園に改装。¹

公園拡張案が人民委員会に承認されたのは2018年、具体的な計画は2019年に始まり、当初は2021年5月頃に完成予定²でしたが

コロナの影響で延期が行われ、2022年の夏から工事が急ピッチで進められ、2022年1月10日に屋内スペースを確保した拡張エリアをオープンしました。

参考：¹https://tuoitre.vn/da-nang-doi-dat-kim-cuong-lay-d...／²https://www.danang.gov.vn/chinh-quyen/chi-tiet?id=...

新たに登場した屋内＆屋外エリア

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拡張エリアはおよそ8000㎡、ここに地下1階、1階、2階(屋外)の３階建ての建造物が建てられました。

目玉は、なんといっても「白の曲線を描くドーム」で、道路からも川の反対からでも目視で確認できるほどの大きさの建造物です。

総投資額は75,915,000,000,000VND(約38億円)。

そのうち建設および設備の設置費用は130,500,000,000VND(約6億5千万円)で、残りは補償などのその他の費用に充てられ制作されました。

近年ダナンで問題になっている駐車スペース不足解消のために、地下に駐車スペースを設け、観光客も集えるようなお土産・観光インフォメーションセンター・休憩スペースを１階に、中規模のイベントが行えるような野外のイベントスペースも２階に確保されています。

¹https://www.vietnamplus.vn/da-nang-khanh-thanh-con...

拡張エリアの全体像

１階地上から見た外観（水が張っていて噴水も見られる）

１階全体、所々に休憩できる椅子も多くみられる

１階テナントスペースとみられる場所

※地下はまだ空いておらず、写真なし。

見どころは！白ドームが目を引く美しい広場

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さて、公園で一番目を引くのは、２階にある「白色の曲線ドーム」です。

千鳥柄にも似た、”カイトの形”をした１ピース1ピースが連なって中心からうねるような形で広がっています。

完全な屋根ではなく、隙間があるあるため、雨はしのぐことができませんが、太陽の光も遮断し、影もできるので暑い夏でも快適な広場になっています。

デザインは、2019年6月に選考が行われ、6社が提出した7つの設計計画¹が提出されました。

最終的にはダナンの建築設計コンサルティング会社のCông ty TNHH MTV Tư vấn Thiết kế và xây dựng PHỐ XANHの「cánh diều bay cao：凧が高く飛ぶ」というアイディアが採用され、それに基づき設計されました。²

昼は、太陽の日差しを遮り、風が通り抜けるので、涼むのにぴったりな公園。

夜は白い屋根全体がネオンで照らされ、周りの水辺から噴水が上がり、昼とは異なる雰囲気を楽しめるようです。

参考：¹https://www.sggp.org.vn/trao-giai-thuong-cho-cac-p...／²https://www.danang.gov.vn/chinh-quyen/chi-tiet?id=...

2階のドーム下は、屋根はないものの、日影ができ、風の通りも良いので涼しげです。

建物を囲むようにいくつもの噴水が付いた水が溜まっている段があり、夜になるとドームのライトアップと一緒に噴水が噴き出るようになっているそうです。

公園内は端から端まで歩いて250m程度、一周するのに約700ｍ程度。

お散歩にも良い中規模公園となっています。

スロープも多くバリアフリーも意識

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この公園、一見複雑な形にあるにも関わらず、導線がシンプルで、オープンで明るい空間となっています。

２階の広場までは東西北に３つの入口があり、そのうちすべてにスロープも完備。

バイアフリーも意識して作られている、現代的な公園です。

さいごに

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いかがだったでしょうか、今回はダナンの新しいスポットについてご紹介しました。

2017年からある拡張前のAPEC公園は、実はそこまで市民にとって憩いの場ではなく、以下のように思っている方も少なくなかったと思います。

ー道路を渡った先には川沿いのベンチがあるのでそっちの方がロマンチック

ー遊歩道があるだけのただの公園、暑そう

ー道路と道路に挟まれていて、ちょっと危ないし、行く必要を感じない場所

ただし、このAPEC公園拡大により、人も集まりやすく新たな憩いの場になることなることが期待されています。

2022年1月10日現在、地下駐車場と一回お土産物売り場などになる予定の屋内スペースは空いていない状態ですが、今後オープンしていくことなるでしょう。

近年この周辺エリアの開発が進んでおり、今後は新たな観光エリア・都市の中心エリアとして注目がさらに高まりそうです。