日本の社会で、特別な繋がりがない限り、日本人がベトナム人の方と深く関わる機会はそれほど多くはないでしょう。

ただ、近年は東南アジア進出や、日本での外国人雇用に関して高い関心を持つ人が非常に多いのも事実。

一緒に仕事をする上で、彼らのバックグラウンドや文化、考え方を知ることは非常に大切です。

今回は、現在日本で実際にお仕事をされているベトナム人女性リンさんにお話しを伺いました。

自己紹介を簡単にお願いします。

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1995年生まれ、ハノイ出身です。

2015年に初めて来日し、福山ビジネス専門学校の日本語クラスで学びました。

2017年に日本語学校を卒業。静岡県立大学の国際関係言語文化学科へ進学し、2021年に大学を卒業しました。

現在は静岡県富士見市の電機製作所の技術者として働いています。

日本に来たきっかけを教えてください

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いろいろな体験をしたい、自己の発達(スキルアップ・キャリア形成)ために、日本に行きたいと思うようになりました。

そこで、まずベトナムで有名な日本語学校の「ドンズー日本語学校」に入り、日本語を勉強し始め、留学ビザで2015年に来日しました。

現在は技術人文知識-国際業務の枠でビザが発給され仕事をすることができているので、(自分のスキルアップのためにも)日本であと数年は生活したいと考えています。

日本での就職活動はいかがでしたか？

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日本での就職活動で難しいと感じた点は、留学生向けのキャリア情報が少ないということです。

特にインターンシップなどには参加しませんでした。
私は、10社程度の会社に応募し、元々文系だったのですが技術系の会社に入ることにしました。

現在の日本での生活はいかがですか？

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現在は一人暮らしをして生活をしていて、平日は会社に行き、休日は掃除や友達と遊びに行ったりしています。

食事は、家でよく食べます。ベトナム料理も日本料理もどちらも作りますね。

お金に関しては、仕事をするようになり、節約もしているので余裕をもって生活できています。

【一日のスケジュール(一例)】

6:00 仕事関連(電子回路設計)の読書・宿題

7:00 朝食、会社に行く前の準備

7:30 出勤

17:30 帰宅

18:00 料理、晩御飯、リラックス

20:00 仕事関連(電子回路設計)の・宿題

22:00 シャワー、歯磨きなど

22:40 読書

23:00 就寝

現在日本の生活での楽しいこと、もしくは心配や困難なことがあれば教えてください。

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繁忙期の時期は残業が非常に多く、自分の中で、勉強と勤務とリラックスの時間のバランスを取れるように努力しています。

日本の会社で特に大切だと思うこと、気を付けていることはありますか？

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「報連相」、「コミュニケーション能力、 聞く力」、「日本語能力」、「素直」、「誠実」です。

また、日本では時間厳守に関しての考え方がベトナムより厳しいので注意が必要だと感じます。

日本に取り入れたい、ベトナムの生活習慣や文化はありますか？反対にベトナムに取り入れたいものはありますか？

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ベトナムのサービスの質を高めるために、日本の思いやりの文化を取り入れたいです。

日本へは、ベトナムの親戚と家族間のつながりの深さ、いつも助け合うという文化がもっとあるといいなと思います。

今後のビジョンを教えてください

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専門スキルをさらに深め、数年後には帰国しベトナムに貢献したいと思っています。

～編集部よりひと言～

リンさんお忙しい中インタビューにご協力頂きありがとうございました。

既にベトナム文化に触れたことのある方であれば、すごく共感する部分が多い内容だったのではないでしょうか。
「家族」に関する考え方は日本とベトナムでは全く異なるので、採用時やパートナー探しの際は、絶対に確認しておきたいポイントの一つ。
また、ベトナムはバブル並みに経済発展をここ近年で遂げているため、上昇志向が強い若者が多くいることから「スキルアップ」、「ベトナムに貢献」というワードも若い世代から非常によく耳にしますね。

リンさんのように、二か国語を習得し、日本の大学を出て、日本で就職しているベトナム人の方は少なくありません。
日本が魅力ある国でいつまでいられるのか？日本人とベトナム人は相互に学び合える関係が大切であると改めて考えさせられました。

※本記事は、質問者様に質問をお送りし、ベトナム語で記載してもらったものを日本語訳＆編集をし構成しました。