ベトナム名物!?孵化直前のアヒルのゆで卵「ホビロン」にトライしよう!

 

日本でもお馴染みフォー、あげ春巻き、バインミーなど本場の美味しいベトナム料理を楽しみにベトナムへ訪れる人も多いはず。

 

美味しい料理が多く存在する一方でベトナムでは、東南アジア特有の犬猫を食す文化や、アヒルの孵化前の卵、うさぎの血、豚の脳みそを食べる等いわゆるゲテモノ料理も多数。

 

観光客の方にはちょっとハードルが高いゲテモノ料理ですが、その中でも知名度も高く比較的食べやすい珍味「 Hột vịt lộn(ホビロン)」をご紹介します。

 

 

 

孵化直前のアヒルのゆで卵hột vịt lộn(ホビロン)


ホビロンはベトナムでローカルの屋台や居酒屋などで提供されているたまご料理の一種です。

卵と言っても孵化しかけて、アヒルになる寸前の卵を茹でたもので、比較的安価にタンパク質やカルシウムを摂取することができるとして、アジア諸国を中心にフィリピン、カンボジア、ラオス、中国などでも食されています。

 

|それぞれの国で異なる「孵化しかけのアヒルの卵」の呼び方

いくつかの国で食べられていることから、呼び方は国によって異なり、ベトナムではhột vịt lộn(ホビロン)、フィリピンではbalut(バロット)、カンボジアではពងទាកូន(ポンティアコーン)、中国では毛蛋(マオダン)などと呼ばれています。

 

ベトナムの場合は、地方によっても呼び方が変わり、南部では「hột vịt lộn(孵化しかけたアヒルの丸)」、北部では「Trứng vịt lộn(孵化しかけたアヒルの卵)」と呼ばれています。

それぞれベトナム語になるべく忠実にカタカナ表記するとHột vịt lộnはホッビッロン、Trứng vịt lộnはチュンビッロンと発音します。

 

 

|ベトナムでのホビロン

基本的にホビロンは孵化する前のアヒルの卵を茹でたもので、温かいうちに調味料を付けて食べるシンプルな料理。

一皿2つで約10,000VND(約50円)程度で歩道にあるローカル店で食べることができます。

また一部都市部では、ホビロンをそのまま食べるだけではなく、ベトナムの米麺「ブン」などに入れて食べるメニューや炒めたり衣をつけてあげたりする料理も見られます。

 

ただし、ベトナム人の中でも好き嫌いは分かれますし、「ほとんど食べたことがない」という人もいるほど。

よく販売されている料理ではありますが、人は選ぶ食べ物であることは日本人の感覚とほとんど変わりないようです。
 

 

 

ホビロンの食べ方


ホビロンは主に2つの食べ方があります。今回は二つの食べ方を簡単にご紹介します。

どちらもお好みで卓上のベトナムならではの調味料(ライム塩、ヌクマムなど)を付け足しながら頂いてください♪

 

1.北部の食べ方
北部では小さい小皿にホビロンを殻から出したものを提供されます。

ただし最近では、北部に限らず殻を割って食べると「手が汚れる」「食べにくい」という理由から温めてからお店の方が直前に殻をむいた状態で出してもらえるように選べるお店も出てきています。
小さいお皿に割入れられたホビロンは、そのままスプーンですくって食べることが可能です。

ホビロンは大きく分けて胎児の部分、黄身、白身の3つの部分に分かれています。

胎児の部分の孵化が進んでいると、目とくちばしがついた頭の部分や羽が鮮明に見えます・・・。

 

 

2.中南部の食べ方
中南部では、卵を小さいコップの上に置いた状態で提供されるケースが多いです。

たまごの頭の部分をスプーンで軽くたたき、少し空いた隙間からまずスープを飲みます。

スープがこぼれなくなりそうになったら、中身をすくったり、かき混ぜたりして頂きます。

見た目で厳しいという方は、殻を割らないように優しく身を解しながら食べるのがおすすめです。

※孵化状況はお店の卵によります。

 

 

 

美味しんぼでも登場したベトナム珍味!是非試してみては?


日本のグルメマンガの名作『美味しんぼ』では、66巻第5話「ベトナムの卵」で紹介されたホビロン。

 

美味しんぼのサブキャラクターである、常にやらかしながらもどこか憎めないキャラの富井副部長が、普通のゆで卵だと思ってホビロンを食べようとし

「ひ・・・ひどいよ、この店!とんでもない卵よこしやがった!」

「こんなものは人間の食べるもんじゃない!」

と腰を抜かしたストーリーでこの食べ物を初めて知った方も多いかもしれません。

画像引用:『美味しんぼ』66巻第5話「ベトナムの卵<後半>」p176

 

食レポは苦手な筆者ですが、美味しんぼでは主人公の士郎が「コクがあるけどあっさり」、「カニの甲らの内側にへばりついている、薄皮の部分に似た味だ。」などとうまいこと表現してくれています。

 

確かにしっかりと温められているホビロンは、全く臭みもなく、だしを飲んでいる感覚に近くマイルドで美味しい味わいです。

孵化加減はたまごによるので運ですが、あまり孵化していないものであれば見た目や羽の食感もそこまで気になりません。

 

ベトナム全土で食べられており、比較的探しやすく、注文方法に困ることもないのでローカルフードにチャレンジしてみてもいいかも!という方は是非トライしてみてくださいね。

 

 

 

【ダナンで食べるには…?】

ダナンでは、夜になると路上に出現するホビロン屋台。

ホビロン屋台は市内のいたるところにあるため、お泊りのホテルのスタッフに聞くか、GoogleMAPで「Hột Vịt Lộn」で検索し、お近くのお店を探す方法がおすすめです。

 

ホビロンもある有名な夜の屋台エリア

住所:33 Ng. Gia Tự, Hải Châu 1, Hải Châu, Đà Nẵng (この住所の目の前の道)

 

今回撮影したホビロンのお店

住所:Phạm Văn ĐồngとHồ Nghinhのロータリーエリア

 

 

 

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