フエ王宮に再建された建中殿(キエンチュン宮殿)が豪華絢爛で素敵だった
ダナンから車で約2時間程度で行けるフエは自然景色やお寺等魅力的なところがたくさんありますが、1993年に世界遺産に登録されたグエン朝王宮は必ず一度観光しておきたいスポットの一つです。
フエ王宮は数時間かけて回っても見切れないほど宮殿や庭園等の見どころがたくさん集まっています。
今回はフエ王宮内に再建され、2024年2月に一般公開してからずっと話題になっているグエン王朝最後の2代の皇帝が居住地兼仕事場として使用していたキエンチュン殿をご紹介します。
ベトナムのフエにある宮殿で、かつてのベトナム帝国の首都であるフエの皇宮内に位置している「Điện Kiến Trung(ディエン・キエンチュン)」。
英語では「Kien Trung palace」、日本語では「建中殿*」や「建忠殿」として知られています。
(※グエン朝では1918年に漢字を廃止していることから日本語は当て字。)
Điện Kiến Trungは、1921年に建設が開始され1923年に完成。
当時、Nguyễn王朝の最後の2人の皇帝であるKhai DinhとBao Daiの居住地兼仕事場でした。
その後ベトナム戦争中の1947年初頭にViet Minhによって破壊されますが、2019年2月¹に再建が開始され、2023年末に完成、2024年2月に一般公開されました。
*建忠殿と表記されることもありますが、ベトナム語は「建てる=Kien」、「まっすぐ偏らない=Trung」という意味であることから本記事では「建中殿」と表記しています。
左:1932 年頃の空中写真
(参考:Hàng Hiệu Inc.「Ý nghĩa của kinh thành huế」
右:2019年以降に撮影された建中殿建設中時の空中写真
(参考:VnExpress「CẨM NANG DU LỊCH HUE」)
Điện Kiến Trungは、フエのグエン朝王宮(インペリアルシティ)内にあります。
王宮入口である午門まっすぐ何も見ずに直進することで徒歩約10分、時計回りに顕臨閣や延壽宮などぐるっと他の建造物も見る場合は約1時間程度で到着します。
建中殿内の所用時間は、約10分~20分程度とさくっと見ることができ、屋内施設のため暑さや雨をしのぐのにも便利です。
フエ王宮のチケットで入場することができ、追加の料金はかかりません。
キエンチュン宮殿は、アジアとヨーロッパの建築様式を取り入れた総床面積を1000㎡を持つ王宮内でもひと際目立つ豪華な建物です。
2023年に完成したばかりの真新しい建物ではあるものの、グエン朝王朝時代の皇帝の生活や文化に触れることができる場所として、多くの観光客に愛されています。
グエン王朝の最後の2人の皇帝である、Khai DinhとBao Daiの居住地兼仕事場として1921年に建設。
現在は2024年2月に一般開放されたばかりの新築ですが、当時の設計およびモチーフを再現したグエン朝時代の建築では最も経費を掛けて建設された最盛期の建造物の再現となります。
2024年4月時点もグエン朝時代に見られた建中殿前の庭などは工事中となっていますがほとんど完成された姿を見ることができます。
赤い回廊の目と鼻の先にある建中殿(※庭は現時点では工事中)
グエン王朝の息吹を感じさせてくれるキエンチュン殿の立派な外観。
外壁には色彩豊かなセラミックス欠片で飾られ、龍のモチーフがいたるところに散りばめられています。
豪華絢爛なインテリアや壁画を備えた宮殿の内装。
キエンチュンでは、グエン王朝12番目の皇帝であるKhai Dinh帝、そして最後の皇帝であるBao Dai帝と家族が生活していた場所です。
Bao Dai王とNam Phuong皇后の長男である、Bao Long皇太子はキエンチュン殿で生まれています。
当時の暮らしぶりも想像しながら館内をお楽しみください。
全展示物にはベトナム語と英語の説明書きがあります。
当時の暮らしぶりが目に浮かぶような展示ルームはその豪華さに胸が高鳴ります。
キエンチュンで生活をしていたBao Dai帝とNam Phuong皇后の写真パネルも多数展示されている。
Khai Dinh帝やBao Dai帝時代に実際にキエンチュン殿で使用された家具や食器等が展示されています。
Bao Dai帝が使っていた実際の靴や衣類、その他駕籠の展示。
Trường cao đẳng mỹ thuật Đông Dương(現ハノイ美術大学)よりBao Dai帝に送られたアオザイと中秋節をモチーフにした美しい木の屏風。
二階への入り口は封鎖されており、階段のみ見ることが可能です。
Khai Dinh帝と少年時代のBao Dai帝と一緒に取った写真が飾られています。
観光客の方が座れる休憩スペースもあり、売店やお土産店の併設されています。
いかがだったでしょうか。
今回は2024年2月に一般公開が始まったばかりのキエンチュン殿をご紹介しました。
約30分程度で回れるキエンチュン殿は見どころがたくさんあり、フエ王宮の中でも必見な場所の一つとなっています。
歴史に興味がある方はもちろん、印象的な写真を撮影したい方などにもおすすめです。
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