ベトナム・フエ王宮完全ガイド:チケット料金、見どころ、おすすめルートをご紹介
ダナンスタイル編集部です!
今回は、ベトナム中部の歴史都市フエにある王宮を詳しくご紹介します。
中心にあるフエ王宮は、19世紀から20世紀にかけて栄えたグエン朝の時代の遺産です。
ユネスコ世界遺産にも登録されているこの王宮は、観光客にも人気があり訪れてほしい場所の1つです。
この記事では、フエ王宮についてやチケットの料金、おすすめの観光ルートをまとめました!
フエは1802年にザーロン帝によって、1945年に退位するまでベトナムの首都としてグエン王朝がおかれた場所です。
王都は1805年にザーロン帝の統治下で建設され、ミンマン帝の治世中に30年をかけてフエを流れる香水川(ソンフォン川)沿いに完成しました。
フエ城塞は500ヘクタールを超える面積に建設され、キンタイン、ホアンタイン、トゥカムタインの順に3つの城壁によって制限されています。
構造は高さ6.6メートル、厚さ21メートルで、周囲は10キロメートルもあり10つの入口が設けられます。
フエ城塞の中にある王宮は、ディズニーランドと同じくらいの大きさである約50ヘクタールの広大な敷地内に、多くの歴史的建造物が建ち並んでいます。
ベトナム戦争によりその大半が大破されましたが、現在は修復が進み約200年を経た現在、約100棟の建物が残っています。
フエ市内はフォン川を挟んで、旧市街と新市街に分かれています。
フエ王宮は昔ながらの街並みが残っている旧市街の側に位置し、近くにはドンバ―市場やティエンムー寺等有名な観光スポットがあります。
ダナンからは車や列車で約3時間の場所にあります。
フエ駅から王宮までは車で約5分で移動することが出来ます。
ホーチミンやハノイ等のところからフエまで行く場合は飛行機を利用するのがおすすめです。
空港からフエ王宮まで約30分かかります。
フエ王宮のチケットはベトナム人および外国人共に一律料金で販売されています。
子どもは7歳から12歳までの子どもが対象で7歳以下は無料です。
※2024年11月現在の料金
フエ王宮のチケット料金
大人 | 子ども
| ||
1ヶ所 | グエン朝王宮(フエ王宮) | 200,000 | 40,000 |
3ヶ所 | フエ王都 - ミンマン帝廟 - カイディン帝廟 | 420,000 | 80,000 |
3ヶ所 | フエ王都 - ミンマン帝廟 - トゥドゥック帝廟 | 420,000 | 80,000 |
3ヶ所 | フエ王都 - トゥドゥック帝廟 - カイディン帝廟 | 420,000 | 80,000 |
4ヶ所 | フエ王都 - ミンマン帝廟 - トゥドゥック帝廟 - カイディン帝廟 | 530,000 | 100,000 |
画像:フエ王宮内の地図看板の写真を元に筆者編集・作成
皇城には 4つの扉があり、南東・北東・北西・南西・西・南・北の4方向に分かれています。
フエ城塞は大きな城壁に囲まれており、内部は大きく分けて6つのエリアに分かれています。
エリア1:午門(Ngọ Môn)から太和殿(điện Thái Hòa)までは、戴冠式、テトの式典、バンゾック儀式、閲兵式など主要な王室儀式を祝っていた場所です。
エリア2:紫禁城(Tử Cấm Thành)は、国王の職場であり、国王、王妃、側室、皇帝の家族が住み生活していた場所です。
エリア3:肇廟(Triệu miếu)、世祖廟(Thái miếu)、興廟(Hưng miếu)、奉先殿(điện Phụng Tiên)は、グエン王朝の王を崇拝する場所です。
エリア4:内務府(Nội Vụ Phủ)は 、王室の道具を製造する工房や貴重な品物を保管する倉庫のような場所です。
エリア5:延寿宮(cung Diên Thọ)と長生宮(cung trường Sanh)は、皇太后と太皇太后の住居です。
エリア6:幾暇庭園(vườn Cơ Hạ)と欽文殿(điện Khâm Văn)は、王子たちが勉強したり遊んだりする場所です。
広大なフエ王宮ですが、その中でもいくつかの主要観光名所があります。
フエ王宮をじっくり満喫したい方におすすめのルートを今回はご紹介します。
その他、1時間半、2時間で回れるコースは、こちらの別途記事を参照ください。
全てをじっくり見て回るとだいたい3時間以上かかります。
このルートでゆっくり見て回りたい場所を確認しておくと時間通りに観光することが出来るかと思います。
★印には、特に有名なスポットをまとめています。
また、今回はローワ庭園のみルートに入れていません。
庭園も行きたい方は、もう少し時間に余裕をもって訪れましょう。
・ザーロン帝時代の1807年に建設されました。合計高さ17.5mの3階の台と旗ポールから構成され、グラウンドからポールのトップまでは合計54mの高さです。
・1945年8月の革命によって君主制度が終了し、1945年8月23日にベトナムの国旗(当時はベトナム民主共和国)が初めて掲げられました。
・1947年にフランスがフエに侵攻した時に大砲に攻撃され壊れましたが、1948年に再建されました。
・1833年に建設され、バンソック式典などグエン朝の最も重要な儀式はかつてここで行われました。
・1945年にグエン最後の皇帝であるバオダイ帝はここで退位令を発表しました。
・2012年から改修プロジェクトが始まり、2012年〜2015年と2016年〜2019年という2段階に分けられ実施されています。修復費は約800億VND(約3億6000万円)でした。
2021年1月にプロジェクトが完了し、観光客の受け入れが再開されました。
・毎日8:30〜9:00は、午門前で衛兵交替式(Lễ đổi gác)が行われています。
・ザーロン帝時代の1805年に建設され、ミンマン帝時代の1833年に再建されました。
・かつて重要な儀式や皇族や大臣が参加する会議の行われる場所でした。
・現在の工事:2022年4月から工事が始まり、2025年8月に終了する予定です。
・ミンマン帝時代の1821年に建設され、1822年に完成されました。
・3階建てでフエ王宮で最も高い建物、亡くなった皇帝や皇后の記念碑として建設されています。
・一番上の階:天の象徴、真ん中の階:人の象徴、一番下の階:土の象徴
・幸運と万事順調の象徴と思われるコウモリ模様の装飾が施されています。
・1821年に建設され、1822年に完成しました。
・グエン朝の10人の皇帝を祭られているところです。
・グエン朝時代に世祖廟で行われる行式は女性の参加が禁止されました。
・15:30~15:45:太鼓や笛等の楽器による音楽演奏が行われます。
・1814年のザーロン帝時代に建設され、第1代皇帝~第12代皇帝と皇后を祭るところで、皇室の女性はここで行われる儀式に参加をしていました。
・奉先殿は1947年の戦争で完全に破壊され、2017年〜2019年に行われた修復プロジェクトによって宮殿の基盤や残っているタイル等が修復されました。
・1804年に建設され、皇太后や大皇太后が住んでいるところでした。
・延寿宮には生活エリア、倉庫、お寺等合計で約20施設が点在していました。
・1998年〜2000年まで、基本修復が行われていました。
・ミンマン帝時代の1821年に建設され、元々は長寧宮(cung Trường Ninh)という名前でした。
・ティエウチー帝時代の1846年に一回大修復が行われました。
・最初は庭園として利用され、グエン朝皇帝が母親をよく連れて来ました。
グエン朝末期には皇太后や太皇太后が住んでいる場所になりました。
・1923年にカイディン帝によって改修され、長生宮に名前変更しました。
・毎日9:00〜10:00はフエの民謡や伝統音楽の演奏が行われています。
・1921年に建設が開始され、1923年に完成しました。
・当時、Nguyễn王朝の最後の皇帝であるKhai DinhとBao Dai、2人の居住地兼仕事場でした。
・その後ベトナム戦争中の1947年初頭にViet Minhによって破壊されますが、2019年2月に再建が開始され、2023年末に完成、2024年2月に一般公開されました。
・総長903mで、フエ王宮内の重要な施設や建物を結ぶ通路として使用されました。
・1950年、1967年、1973年に修復が行われました。
・最後の改修は2013年3月から開始、2014年3月に終了しました。
・1819年のザーロン帝時代に建設された武官向けの詰所です。
・皇帝や皇后、王女等の服装をレンタルすることができ、ご座所で記念写真を撮ることができます。
・1819年のザーロン帝時代に建設された文官向けの詰所です。
・グエン朝時代に使用された印鑑等も模型が展示されています。
・1919年のカイディン帝時代に建設され、皇帝が読書したり、作詞をするなど書斎のような場所でした。
・フエ王宮がフランスに攻撃された後に、そのままの状態で残っていた唯一の建物です。
・1828年のミンマン帝時代に作られ、ドンカイン帝時代からは閉鎖され、使用されなくなりました。
・2002年にフエ遺跡保存センターによって修復工事が行われました。
・1826年のミンマン帝時代に建設された2階建ての建物は、皇帝や皇族、大臣がパフォーマンスを鑑賞していたところです。
・毎日10:00~10:40、15:00~15:40には民族の伝統舞踊ショーを楽しめます(チケットは200,000VND)。
・1804年にNguyen Hoangさんの両親を祭るために建設されました。
・1983年と1985年に修復され、他のグエン朝の祖先もここで祭られるようになりました。
・1804年に建設され、カインディン帝時代の1923年に再建されました。
・グエン朝時代には顕仁門は男性専用の出入口でした。
フエ王宮内には大小合わせて約4つのカフェがあります。
エアコンが効いているところはないのですが、扇風機があり屋根があるため一休みするには良い場所になっています。
いかがだったでしょうか。
今回はフエ王宮内の周り方や、観光名所についての歴史的概要などをご紹介致しました。
歴史的背景を知ることで、より観光が楽しめるかと思います。
フエ旅行を検討の際はぜひ記事を参考にしながら観光の計画を立ててみてくださいね!!
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