なんでも乗せちゃう?!バイク天国のベトナム・ダナンのバイク事情



Xin chào!こんにちは!

ダナン在住日本人My(ミー)と、ベトナム人のPhuong(フォン)です。



ベトナム人にとって生活の足であるバイク。


まずベトナムを初めて訪れる人は必ずと言っていいほど、バイクの交通量の多さに驚かされるでしょう。


非常にポピュラーな交通手段であるバイクは家の前から目的地までほとんど歩くことなく到着することができる便利で、なくてはならない文字通り「生活の足」としてベトナム全国で使用されています。



私の場合、特にベトナム三都市の中では一番交通量も少ないとされるダナンでの生活では、1週間もすればさすがにバイクの交通量には慣れてしまうもので、ベトナム人のバイクの乗り方やバイクの種類などに目がいくようになりました。


その中で一番驚いたのは、ベトナム人のバイクの使い方が非常に多様であることです。


ベトナム人の器用さを身近に感じてほしいと、今回は、ベトナム・ダナンで見かけた「なんでもバイクで運んでしまうベトナム人」として写真をメインにご紹介したいと思います。






■バイク社会のベトナム

ダナン市内の結婚式場

HONDAのスーパーカブやドリームは現在も非常に人気



MotorCyclesDataによると世界で4番目に大きい産業であり、2018年ベトナム人口の9467万人に対して、毎年300万台以上の自動車が販売されています。


近年車を所有する人も増えてきている中、狭い路地も通ることができるバイクは、現在もベトナムの主要な交通手段とされておりベトナム国民の生活を語る上で切っても切り離せない話題の1つでもあります。


ベトナムの北の首都ハノイと南のホーチミンは渋滞やバイク量の多さなどの交通に対する問題が深刻とされており、異本のJICAやADBなどが都市鉄道の建設を支援しています。


ダナンに関しても、渋滞は深刻ではないものの、本来公共の道のはずがお店の前の歩行者用の道路は当然のように駐車場と化しており、車の路駐も禁止ではあるものの、スペース不足により違反車は町のいたるところで見かるといったように、問題を抱えています。


今後も大幅な都市開発・改革が行われない限り、ベトナムのバイク社会はしばらく続くと考えられます。




参照:

MotorCyclesData<https://motorcyclesdata.com/2020/03/23/vietnam-motorcycles/

独立行政法人 国際協力機構(JICA) DREAM INCUBATOR VIETNAM Joint Stock Company平成 28 年 1 月「ベトナム国 インフラ分野における アジア開発銀行との連携強化 に係る情報収集・確認調査 最終報告書」 https://openjicareport.jica.go.jp/pdf/12250536.pdf







【バイクを用途に合わせて器用に使うベトナム人】




■2人定員までのバイクに5人乗り!

ベトナムの交通法では一つのバイクに2人乗りまでが許容されていますが、家族みんなで4人乗り、5人乗りをしているの様子も町で一日に一回は見かけます。

ベトナム人の場合赤ちゃんの頃からバイクに乗っている場合が多いので小学校低学年程度の子どもであってもバイクに乗ることに恐怖心はないようで、手を放して乗るなど手慣れています。




■街中で非常によく見かける肉まん売りさん

ベトナムで生活していると非常に良く耳にする言葉、それが「bánh bao, bánh bao đây」です。

日本の焼き芋売りのように「肉まん~、これは肉まんです~」とラジオで録音した音声を掛けながら肉まんを売るおじさんやおばさんが街中をバイクで走り周ります。

火は走行中もずっとついたままで販売しているのも、見どころです。




■ロープワークはお手の物、段ボールはくくったり、足の間に挟んで運びます

小規模な小売の業者であれば、バイクで配達するのが一般的。

氷や缶瓶などのドリンク類、お菓子やティッシュなどもロープで括りつけて運びます。

元々一本でバイクに引っ掛けるだけでゴムのように伸びて括れるようになっている専用のロープの販売もされています。




■スーツケースも1つや2つならバイクでOK

画質が良くありませんが、スーツケースをバイクで運ぶのも一般的です。

1人であれば、わざわざ車ではなく、友人や家族や恋人やgrabバイクの運転手さんに空港まで自分とスーツケースを運んでもらいます。

運び方は膝ではさむか、後ろに乗せてロープでくくるか、写真のように手で押さえて運びます。



■ベビーカーもくくっちゃう!

ベトナム人だけではなく、在住の外国人ママやパパの技もすごいんです。

最近海沿い周辺に住む外国人が多いのですが、外国人ママやパパはベビーカーを愛用しています。

ちなみにベトナム人の場合はバイクの足元に椅子を取り付けて子どもをのせているケースをよく見かけます。




■頼まれたら大抵のものはバイクで運びます

棚でもガスでも、大きくて重い物でも大抵の場合はバイクで運びます。

あまり費用も掛からないバイクで運ぶ為、購入したらデリバリーフリーのお店も多く、2メートル程度ある大きな棚も横に乗せてくくりつけます。

ベトナムの法律で片側30cm、後ろは50cm、地面からは150cmまでと定められているものの

長くて直径5メートルほどの長い機材を器用に運んでいる様子も街中ではたまにみられ、そこまでバイクで運びたいベトナム人の心意気に感服してしまいます。


参照:ベトナム陸路交通法<http://mt.gov.vn/Images/FileVanBan/_TT46.signed.pdf




■大量の食材をバイクで運ぶのも毎日の日課

朝の時間と夕方に見られる食品関係のお仕事をされている方のバイク。

前のかごにも両サイドにも前後にもいたるところに食材や調理器具がびっしり。

測り器、卵、野菜が写真からは見えます。

こんな情景から何をつくるのかな、何の仕事をしているのかなと考えるのも楽しい物です。





■なたやナイフをバイクで売り歩くおじさん

需要があるのかないのか、ごくたまにナイフ類をバイクで販売する方を見かけます。

剪伐ばさみや、南国ならではのサトウキビ用のなた、ナイフなどが写真に写っています。

後についている2つの丸いものはハサミを研ぐためのもののようにも見え、バイクをうまいことお店にしている様子が見られます。




■建築機材も台車をバイクにつけて運びます。

ベトナムの規則では違反であるバイクに台車をつける行為ですが、こちらもダナンでは非常に良く見かける風景の1つ。

走り出しの瞬間は慎重にしなければなりませんが、走り始めたら非常にスムーズに走り始めます。





■漁で使った大量の網もロープワークでくくりつけ!

2017年東南アジア漁船市場調査によるとベトナムは2014年時点で漁獲と養殖を合わせると世界漁業生産量上位4位で、漁獲の生産量で見ると世界9位と非常に漁業が盛んです。

ダナンにあるミーケビーチのソンチャ半島に近い北側やハン川には漁船も多く見られます。

漁師さんなのかは定かではありませんが、漁師さんのおかげで、ダナンで外国人にも人気の海鮮料理屋さんが運営できているということで、心の中で感謝の気持ちを伝えた瞬間でした。



参照: 一般社団法人日本舶用工業会・一般財団法人日本船舶技術研究協会 「東南アジア漁船市場調査 2017年3月」<https://www.jstra.jp/html/PDF/seamarket.pdf




■ワンちゃんも自分からバイクに乗ります

ベトナムの飼育されている市内で見る犬はしっかりしつけられているイメージがあります。

その理由の一つとして、飼い主が呼びかけたり、バイクまで行くと犬も自ら乗っている様子を頻繁に見かけるためです。

すごいお利口だなと感心するのですが、同時に犬がバイクに乗ったらいつ運動するんだろうという疑問もわきました。

日本人で飼われている方は、ひらけた道路などまでバイクで行って運動させているようです。




■ダナンは海の街、サーフボードも運びます

ダナンにはミーケビーチという素晴らしいビーチがあります。

周辺にはサーフボードレンタルを行うお店もいくつか点在し、サーフボードをバイクで運んでいるところを見れることも!

徒歩圏内の近場で行うことも多いですが、ダナンのビーチも広いので少し遠くまで行く場合やサーフスポットを探しに行く場合はバイクで移動していることがあるようです。




■キャンペーンの宣伝活動もバイクで行います

バイクでの宣伝活動も頻繁ではありませんがよく見かける光景の1つです。

このように看板、風船を付けて3人~5人程度でまとまって走行し、宣伝します。

場合によってはラジオでキャンペーン内容や音楽を放送している場合もあります。


自転車バージョンもありそちらの方がはっきりどこの会社が何を宣伝しているのか理解できます、バイクは走行スピードが速いので宣伝効果がどれほどのものかは分かりません。




■何もすることがない時はバイクの上で寝ます

写真に写るバイクの上で寝転ぶ若者はGrabの運転手。

Grabバイクは安くて、すぐ来る、ダナンの交通手段の大きな役割を果たしている配車アプリです。


配車アプリなので近くで利用者がアプリを使用して配車するまで道端や家などで待機しています。

Grabの運転手に限ったことではないですが、「バイクの上での仮眠・休憩」という器用な行為をベトナムの路上ではよく見かけます。







【番外編】


■人を運ぶシックロ(Xích lô)も時には荷物を運ぶ手段の一つ

本来、人をのせるためのベトナム伝統の3輪車、シックロ(Xích lôにキンカンの植木を乗せ運んでいる様子です。

ベトナムのお正月、テトの時期になるとこのような光景を多く街中で見かけます。





■自転車も二人の利用に椅子と足置きが?!

日本では道路交通法57条2項に基づき、原則違反とされている自転車の二人乗りですが、ベトナムでは罰則の対象ではありません。

バランス感覚が優れているのか、一つの自転車に2人で乗り、後ろの人がペダルを器用にこいでいる様子も町でたまに見かけ、ベトナム人の二輪車の使用の仕方のポテンシャルの高さを感じました。

危ないですので真似しないようにお願いします。



■まさかの3人乗り電動自転車も

こちらはあまり見かけるタイプではないのですが、初めから3人乗りができるようになっている電動自転車です。

電動自転車というのは日本では「モペット」と言われており、ペダルを漕がずに乗れるバイクに近い乗り物です。

日本の電動自転車とは非常に異なり、右手のハンドルだけで操作でき、時速約30キロまで出る電動自転車です。

ベトナムでは現在のところ無免許で誰でも乗れるものとなっています。






最後に



いかがだったでしょうか。


今回は驚きの?!なんでもバイクで運んでしまうベトナム人を写真でご紹介しました。


写真を撮れたのはごく一部で、まだまだベトナムのバイクを観察していると面白い発見が見つかるかもしれません。


皆さんもベトナム・ダナンに来た際はタクシーの中からでも、“ベトナム人のバイクの乗り方”に注目してみてはいかがですか?





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アジア・ASEANにおいて特に経済発展が著しいベトナム。
特に中部のダナンは、人口約96万人のベトナム第三の都市とも呼ばれる港湾都市。
首都のハノイと南部のホーチミンから片道1時間強とアクセスが良く、日本の各都市からも直行便が飛んでいます。ダナン市内もコンパクトで、国際空港から中心地まではタクシーで約10分、ビーチまでは約20分の距離。
リゾート地としても知られるダナンは、主要国首脳会議が開かれるほど治安も良く、IT系や工場系を主とする国際的な企業からもビジネスの拠点として選ばれています。

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