日本にいるベトナム人大学生!ダナン出身IT系の男子にインタビューしてみた
日本の社会の中で、特別な繋がりがない限り日本人がベトナム人の方と深く関わる機会はそれほど多くはないでしょう。
ただ、近年は東南アジア進出や日本での外国人雇用に関して、高い関心を持つ人が非常に増えてきています。
一緒に仕事をする上で、相手のバックグラウンドや文化、考え方を知ることは、相互にとって大切なこと。
今回は、日本で4年制大学卒業後、修士課程に進み、今年日本での就職されたベトナム人男性のグエンさんに、お話しを伺いました。
自己紹介を簡単にお願いします
1995年生まれ、ベトナム、ダナン出身のグエンと申します。
現在は静岡県浜松市にある静岡国立大学の情報学専攻の修士課程二年生をしています。
来日して7年目で、今年の2022年4月に卒業し、卒業後は日本で3年以上働く予定です。
最近は中国語の勉強にもハマっています。
日本語に興味を持ったきっかけは何でしたか?
子供の頃から日本に憧れていました。
日本の歴史を見ても、第二次世界大戦争で負けたあとに、世界と比べ(エネルギー)資源も豊富にあるわけではない日本が、なぜこれほど急速に経済成長できたのかについて興味を持っていました。
自分の人生の分岐点である高校3年生の時に、財政証明を必要としないドンズープログラム(ホーチミンにあるドンズー日本語学校が開催する、日本留学のための教育プログラムである)に参加し、日本の勉強を始め、日本留学を目指しました。
ドンズー日本語学校時代の写真
日本のイメージのビフォーアフターを教えてください
来日して以来、色々な意味で日本に対する価値観が変わりました。
良い面としては、日本では想像以上にいい人がいることに感動しました。
長くも短くもない7年間ですが、お世話になった恩人は、数え切れないほどいます。
どおりで日本が世界に愛されるわけだな〜と感じます。
反対に、日本の勢いに関しては消極的に感じます。
長期間成長した結果の停滞期であると言われることもありますが、昔から変わらない(政府や企業の)体制が少なからず起因しているのではないかと思います。
ただ、未来に希望をもつ若者もいっぱいいるので、日本の未来は明るいと信じています。
普段はどのような生活を過ごしているか教えてください
平日の基本的なスケジュールはこのような感じです。
5時〜8時:朝運動,朝食,登校
8時〜17時半:研究
17時半〜:買物,晩御飯,就寝
休日は、部屋の掃除とバイト、自習の時間に充てることが多いです。
日本の水族館での写真
どんなバイトを日本で経験したことがありますか?
バイトは3つの場所で、それぞれ週8時間ほど働いていました。
まず、すき家で時給1030円で厨房と接客をしていました。
その他に、遠州鉄道株式会社でプログラミングと社内開発の業務で、時給は1100円。
また、大学の研究補佐員としてデータ分析、資料作成を行っていました。時給は950円程度でした。
バイトを通して思ったことはいくつかあります。
まず、小さな飲食店であっても、仕事を楽にする機械等のツールが導入されており、それらから日本が本当に先進国であることを実感しました。
また、日本人といっても様々であり、ほとんどの日本人は仕事に対して真剣である一方で、仕事を中途半端に取り組んで他人に押し付ける人も、どの職場にも必ず1人はいるということも知りました。
4月から新社会人ですね!就職活動はいかがでしたか?
就職活動では、数社のIT企業のインターンシップを受けました。
日本企業の多くのインターンイベントでは1-dayや3-dayなどのプログラムがほとんどで、主な内容としては会社、部署紹介、アイデア出しのみで正直退屈に感じることも多かったです(苦笑)
ただ、LINEやマイクロソフト社などのインターンでは、参加者は実際に開発チームに取り組むことができ、アイデアを出すだけではなく、それを実現化する過程が重視されていました。また、時給が出ることも非常に助かりました。これらのインターンは非常に面白かったです。
最終的には4月から働く会社にご縁を頂き、IT系の会社でSEコンサルタントとして働きます。楽しみにしています。
今後の夢やビジョンを教えてください
日本に来てから、専攻科目に関することだけではなく、自分の世界の価値観も少なからず広まりました。
仕事のチャンスも増え、将来の目標も固められたので、日本へ来たことに関して非常に満足しています。
今後は、日本でしばらく働き、いずれはベトナムへ帰省するつもりです。
ベトナムに帰ってからのことはまだ具体的には考えてませんが、「余裕な人が余裕な社会を築く」をモットーに、余裕のある明るいベトナムを作りたいと考えています。
※本記事は、質問者様に質問をお送りし日本語で回答してもらったものを、編集・構成し作成しました。
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アジア・ASEANにおいて特に経済発展が著しいベトナム。
特に中部のダナンは、人口約96万人のベトナム第三の都市とも呼ばれる港湾都市。
首都のハノイと南部のホーチミンから片道1時間強とアクセスが良く、日本の各都市からも直行便が飛んでいます。ダナン市内もコンパクトで、国際空港から中心地まではタクシーで約10分、ビーチまでは約20分の距離。
リゾート地としても知られるダナンは、主要国首脳会議が開かれるほど治安も良く、IT系や工場系を主とする国際的な企業からもビジネスの拠点として選ばれています。