2022年8月26日(金)、ホイアン旧市街で日本文化の家(Nhà văn hóa Nhật Bản)の落成式が行われ、オープンしました。

 

日本文化の家は、6 Nguyen Thi Minh Khai通りに位置しており、フーフンの家の隣、日本橋から徒歩数秒の好立地の場所に位置しています。

 

二階建ての昔ながらの一軒家のスペースには日本とホイアンの繋がりや、日本のつながりの深い長崎県、大阪府堺市、三重県松阪市の伝統工芸や文化を紹介するスペース、またイベント活動ができる小スペースも兼ねています。

 

今回はオープン日に訪れてみた様子をご紹介します。

 

 

 

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日本文化の家があるエリアは、元々日本が朱印船貿易を行っていたとされる1604年～1635年の期間に日本人街が作られていたと言われている場所でもあり情緒を感じることができます。

中には、日本とベトナムの交流の歴史などの説明パネルだけでなく、写真も撮影できるお座敷スペース、お神輿、折り紙などで作ったフォトスペースが作られており初日からベトナム人の若者でにぎわっていました。

入口は両脇とも茶の間になっていて、フォトスペースとして活用されていました

 

入口前にドーンと飾られたお神輿。斜め前には茶道のスペースも設けられています

 

朱印船貿易や、当時のベトナム中部の安南の国王の養女であったアニオー姫と一商人であった荒木宗太郎のラブストーリーについてなどについての記載

 

 

日本伝統の工作の場所、浴衣を着たベトナム人スタッフも２名いました

 

お手洗い前の一角には和風の庭

 

ベトナムには欠かせないフォトスポットは黄色の壁に無数の鶴が飾られてました

 

 

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２階に上がると、長崎や歌手の杉良太郎さんに関する説明の展示を見ることができます。

特に、日本文化の家の、魅力の一つである「建物の造り」も存分にご覧いただけます。

ホイアン旧市街は街並みそのものが世界遺産になっていることから、その伝統建物を取り壊したり勝手に階段を作ったり、色を塗ったりすることは禁じられています。昔ながらのホイアンの旧家もとくとご覧ください。

長崎とホイアンの繋がりの歴史

 

長崎名物の食べ物の展示

 

1980年代後半からベトナムで支援活動を行う歌手の杉良太郎さんの展示室

 

2階奥の展示室

 

 

 

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ホイアン旧市街には日本との繋がりを感じる場所や物をいくつか見ることができます。

今回新しくできた日本文化の家の周辺にも、1593年にまず作られたとされる日本人街と中国人街を結ぶ「来遠橋(通称:日本橋)」や2017年長崎県から寄贈された全長10ｍ御朱印船のレプリカが飾られており、合わせてご覧いただくことが可能です。

 

 

ホイアン旧市街ソン・ホアイ(Song Hoai)広場にある御朱印船

 

日本橋に比べ比較的新しく設置された御朱印船はあまりフォーカスされることはありませんが、貿易を行っていた当時はなんと船は長さ45ｍ幅8mあったとされており、ホイアンの港から一隻に約300人を乗せて約40日の航海で長崎とホイアンを繋いだと言われています。

 

 

 

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今回できた日本文化の家は、今後お客さんの反応も見ながら色々展示も変えていければよいのではないかなと感じます。

全体的に非常に素晴らしい展示部分が多くあり、勉強になる部分も多くありますのでお勧めです。

 

 

ただどの展示も全体的に字が小さく、ものによってはベトナム人だけでなく日本人にもほとんど読まれることはないと感じました。

また、２階の３つある展示室は若干流れが悪く、スペースを有効に使えていないことが気になりました。

現状は、ベトナムと日本の繋がりを良く知っており、長崎もホイアンも日本のことも大好き！という人が見れば面白い内容になっています。

 

 

もう少し現在の視覚的な楽しさも残しつつ、全体の展示の構成や流れになったら良いな、と思います。

ホイアン旧市街の一等地にあることから、この場所は非常により日越の繋がりを感じられる施設になること間違いなし！

今後ヒアリングや改良を加えながら、多くの人が楽しめ、交流が広がる場になることを期待します。

 

 

日本文化の家(Nhà văn hóa Nhật Bản)

住所：6 Nguyen Thi Minh Khai, Hoi an

営業時間：9:00～21:30

入場料：無料