海外からの外国人旅行者が2019年には年間で1800万人を超え、世界的な観光地としても有名なベトナム。

 

海辺の町ダナンには、乾季・雨季のシーズンを問わず多く旅行客の方がいらっしゃいます。

 

しかし非常に残念なことに、旅行先で命を落とすというケースがないわけでもありません。

今回はベトナムで実際に起きた、海やプールでの水難事故の例を挙げ、どのような危険性があるのかをまとめました。
 

 

 

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観光地として人気のベトナムは、その地形から水辺でのアクティビティが多いのも特徴です。

ベトナムで今まで起きた海や川、プールでの水難事故により死亡にまで至ってしまったケースをいくつか選別しまとめました。
 

■プールでの事故

ーリゾートホテルで日本人男児が溺死
2022年4月ホーチミン日本人学校に通う新5年生の男児が死亡＠ムイネー
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000254550.html

ーリゾートホテルで30代の韓国人女性死亡
2022年10月海沿いホテルのプールで30代の韓国人女性が死亡＠ダナン
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d41c86a5d0b3aeab66d93640dfe6b44c343342b

 

■海での事故

ー海で3名を救助したのち体力の消耗が激しく死亡＠フエ
https://www.viet-jo.com/news/social/210504173045.html

 

ー観光客5人を救助しようとした男性が体力の消耗が激しく心不全により死亡＠フーコック
https://poste-vn.com/news/2022-08-19-12913

ー5人が海で、４人中１名は行方不明になりその後死亡＠ダナン
https://thanhnien.vn/da-nang-tam-bien-bi-duoi-nuoc-4-nam-sinh-thoat-chet-1-em-mat-tich-post1460469.html

ー海で水上バイク2台が衝突し１名重傷、一人死亡＠ダナン
https://baovephapluat.vn/van-hoa-xa-hoi/doi-song-xa-hoi/so-du-lich-da-nang-noi-gi-ve-vu-hai-mo-to-nuoc-dam-nhau-khien-mot-nguoi-tu-vong-57806.html
 

 

■船での事故

ー難破事故により 17 人が死亡＠クアンナム
https://www.baogiaothong.vn/chuyen-giat-minh-sau-vu-chim-tau-du-lich-17-nguoi-chet-o-cua-dai-d544288.html

 

ー定員オーバーの船に乗っていたことにより転覆し56名中２名死亡＠ダナン
https://e.vnexpress.net/news/news/three-found-dead-as-vietnam-pm-arrives-in-da-nang-after-cruise-ship-accident-3414636.html

 

ー船から男性１名が転落し行方不明になったのち死亡＠ハロン湾
https://thanhnien.vn/quang-ninh-dieu-tra-vu-mot-du-khach-roi-xuong-vinh-ha-long-tu-nan-post1458717.html

 

 

■川での事故

ーロープスライダーから川に転落し女性客１名が死亡＠ドンナイ省
https://www.viet-jo.com/news/social/140225054329.html

ー写真撮影をしようと滝になっている岩場に上り足を滑らせ男性１名が死亡＠ダナン
https://vov.vn/xa-hoi/tin-24h/nguoi-dan-ong-quoc-tich-nuoc-ngoai-tu-vong-khi-di-da-ngoai-post958081.vov

ー滝下りのツアーで外国人の女性観光客３名が死亡＠ラムドン
https://thanhnien.vn/3-du-khach-nuoc-ngoai-tham-hiem-thac-datanla-tu-nan-post541473.html

 

 

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水辺でのアクシデントは事前にどのような事故が考えられ、どのよう対処法があるのでしょうか。

 

日本の海で救助に当たる事故の要因であるのが、自然要因の場合「離岸流」、人的理由の場合「泳力不足」。¹ 

プールでは、「溺水」「飛び込みによる失敗」「排水溝の吸い込み」「プールサイドでの転倒」などの事故が多いようです。²

 

また対処法については、ネットでも多くの記事で事故防止を呼び掛けられています。

もし何かあったときのためにすぐに実践できるように定期的に確認しておくことも事故予防への対策として有効です。

 

【おすすめのガイドライン】 ・日本内閣府大臣官房政府広報室オンラインの「水の事故、山の事故を防いで海、川、山を安全に楽しむために」   ・動画で分かりやすくのっている日本ライフセービング協会の「守ろう！命！学び合おう!水辺の安全」   ・川と海での注意点を図解で分かりやすく紹介している小学館のアウトドア情報誌BE-PALの『「いつもと違う今年の夏」水辺で安全に遊ぶには？』   ・子どもは静かに溺れることを解説したNHKの「子どもは静かに溺れる・・・」

 

以下では、ベトナムのご旅行の際にもいざというときに使えるポイントをいくつかご紹介いたします。

 

 

■水辺で遊ぶ前に周囲を確認する
プールや海で遊ぶ前には、必ず周辺のチェックをし安全面を確認してから入るようにしましょう。
特に最近ベトナムではプール事故のニュースが目立ちます。電気が流れる類のものがないか、滑りやすいところはないか、などの周辺のチェックを行いましょう。適度に休憩しながら遊ぶ、なるべく一人で遊ばない、など大人も子どもも同じだけ注意することが大切です。

■監視員がいない状況で水遊びはしない！
海でもプールでも、ライフセーバーがいない時間に入水しないようにしましょう。
ダナンのビーチでは18:30以降はライフセーバーはおらず、入水も推奨されていません。
ただしプールの場合、監視員をそもそもつけていない場所もあることから、その場合は陸に誰かがいる状態で入るようにし、万が一事故が発生した場合はすぐに助けを求めることができる環境にしておくことが大切です。

 

■おぼれている人を見ても周りの人に助けを求め安易に飛びこまない
自分で助けに行こうと飛び込んで救助する場合、二次被害で共倒れしてしまうケースがあります。
溺れている人を見たら救助をよび、安全な場所から「声かけ(近くに浮くものがあったら教える／落ち着かせる／浮いて待つことを伝える)」、「浮き輪・ペットボトルなど浮きそうなものを投げる」など水に入らないで出来ることをまず行うことが先決です。

■ライフジャケットを着用しよう
ベトナムでは川や海でのアクティビティでライフジャケットを渡されるケースがあります。
きちんと作動しているか確認し、絶対に着用するようにしましょう。
小さなお子様がいる場合は、お子様用のライフジャケットや浮き具をあらかじめ用意しておき海やプールあそびでも使えるようにしておくのも良いかもしれません。

 

■飲酒したまま海に入らない

量に関わらず、飲酒中・飲酒後は絶対に海に入らないように徹底しましょう。特に深夜のライフセーバーがいない時間帯の入水は危険です。

‟お酒を飲んだ後に泳ぐと、疲れやすくなり、体温が急速に下がりやすく、激しい筋痙攣を引き起こす危険性を招きます。また、嘔吐をしやすく、肺の中に胃の内容物を吸収しやすいと言われとても危険な行為と言えます。”

引用：https://jla-lifesaving.or.jp/watersafety/alcoholmanners/

 

 

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今回ご紹介した実例のように、ダナンを含む海沿いのリゾートでは、特に水難事故に注意していただきたいと思います。

 

ベトナムで旅行者の方や在住者の方が不慮の事故で亡くなってしまうケースほど悲しいものはありません。

 

みなさまのご旅行が安全に楽しい滞在になるよう、リスク管理を行いながら過ごしていただければと思います。

 

 

参考：

¹ Asahi Shimbun Publications「海水浴場「体力低下」「監視員なし」で今年は特に要注意？　海離れが招く事故のリスクとは
」<https://dot.asahi.com/aera/2020070200018.html?page=1>(2022年10月10日参考)
²防災新聞「プールでの事故で多いのは？重大事故を防ぐために」<https://bousai.nishinippon.co.jp/5351/>(2022年10月10日参考)

 

 

 

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